研究課題/領域番号 |
06610050
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
|
研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
藤田 治彦 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (00173435)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | Netherlannds / Architectural Painting / Interior Painting / Church Interior / Saenredam / De Vries / Netherlands / Saehredam / ヤン・ファン・エイク / 初期フランドル絵画 / 初期ネ-デルラント絵画 / イタリア絵画 / マビューズ / フレーデマン・デ・フリース / 透視画法 |
研究概要 |
ネ-デルラントには15世紀以来、優れた建築物の絵を描いた多数の画家がいた。しかしながら、彼らは背景として建築物を描いたのであり、建築画を制作したのではなかった。建築画それ自体を初めて本格的かつ継続的に制作したのは、アントウェルペンのハンス・ヴレ-ドマン・デ・ヴリ-スである。デ・ヴリ-ス父子は1604年に透視画法を用いた建築物の描き方についての手引き書を刊行し、それは、この分野で仕事をするネ-デルラントのすべての画家にとっての座右の書となった。デ・ヴリ-ス父子が空想上の建築物を描いたのに対して、ヘンドリク・ヴァン・ステーンウェイクは実際の建築物を描いた。その実在の建物、とりわけ聖堂の内部空間を描いて17世紀オランダ建築画を確立したのが、ピ-テル・サーンレダムであった。その作品は、それまでの画家の描いた建築画が、多かれ少なかれ、遅れてネ-デルラントに導入された透視画法の腕前の披露としての性格をもっていたのに対して、独自の価値をもつものとなっている。
|