研究課題/領域番号 |
06610060
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
井上 孝代 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 助教授 (30242225)
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研究分担者 |
田中 共子 広島大学, 留学生センター, 助手 (40227153)
鈴木 康明 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 講師 (40242226)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 異文化 / カウンセリング / 非言語的技法 / 心理教育 / 留学生 / 芸術療法 / 連想法 / 異文化適応 / 異文化間カウンセリング / グループワーク / 非言語 / 臨床 / 投影法 |
研究概要 |
在日外国人へのカウンセリング活動においては、相談者とカウンセラ-の言語的・文化的背景の違いから、従来の一般的なカウンセリング技法のみを用いることに制約がある。そのため、(1)言語治療、共感性に頼らない補助技法(非言語的技法)や、(2)異文化性に基づいた困難の客観的な診断技法、(3)予防的視点にたった異文化接触に伴う心理的問題の対処能力の向上をめざした教育プログラムの開発が望まれる。そこで、治療的、診断的、予防的な3つの観点から工夫の可能性のある技法を選んで、臨床的場面における応用を試み、検討を行った。 (1)非言語的な心理状態の表現方法の可能性を検討するものとしては、箱庭・コラージュなどの芸術両方および、動作法・セルフコントロールなどの非言語的技法の適用事例を報告した。また、語速想によるイメージを重視した個人別態度構造分析(PAC分析)を用いたカウンセリングの技法の適用可能性についても検討した。 (2)非言語的な投影的診断技法として、独自のアセスメント・ツールの開発を試み、異文化版の絵画欲求不満検査の妥当性を検討した。 (3)異文化対処能力の向上をめざす心理教育的グループ・セッションを3つの異なる異文化集団を対象に試行し、以下の6つのステップからなるWAKSAS(W:ウォームアップ、A:気づき、K:知識、S:スキル、A:気づき、S:スキル)モデルを開発した。これは問題点の共有による心理的安定、問題解決のためのサポート、モデリング効果による心理的問題の予防といった効果が期待できる。
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