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幼児・児童における生命概念とその構造的変換(発達)に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06610094
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関福島大学

研究代表者

日下 正一  福島大, 教育学部, 助教授 (40250964)

研究期間 (年度) 1994 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードいのち / こころ / 観念 / 発達 / 幼児-児童 / 生命概念 / 生-死の次元 / 心的属性
研究概要

本研究の目的は,「いのち」の観念の問題を「こころ」の観念と結びつけ,それらの観念とその発達を明らかにすることにあった。小学校2年生73名,4年生62名,6年生53名,中学校2年生45名,そして大学生82名,計315名に対して,大人の人間,赤ん坊,イヌ,バッタ,チューリップについて「いのちとこころの有無と在処」,「いのちとこころの関係」,「いのちとこころのイメージと観念」について質問をおこなった。
1.植物に命を認めた者が小2で約7割であった以外は,どの学年でもほとんどの者が5つの対象に命を認めた。また,大人の人間,赤ん坊,イヌに心を認めた者はどの学年でも7〜9割であるが,バッタと植物については4〜6割,とくに大学生では植物については約1/4と少なくなった。
2.命の在処を見ると,「心臓」が多く,ついで「体全体」と「胸」であった。植物については「根」と「全体」と多く見られた。また,中2以降,「体全体」を挙げる者が多くみられた。一方,心の在処を見ると,「心臓」「脳」「胸」「頭」に分散し,植物の場合には「花」が多く,ついで「根」や「全体」が見られた。また,中2以降,「脳」(ただし,植物については「全体」)を挙げる者がとくに多かった。
3.命がなくなれば心もなくなると考える者は約5〜6割(ただし,植物についてのみ3〜5割)であった。それに対して,命がなくなっても心はどこかに残るとした者は約1〜3割であった。
4.全体として小2と小4は命を重視し,中2以降では「どちらともいえない」が多くなる傾向が見られた。その判断の理由として,「命がなくなると死ぬ(心もなくなる)」「命(心)は大切」「命は体の一部,心は気持ち」,「心は思う・感じる・考えるから」「命がなくなっても心はあるから」などが多く挙げられた。
なお,「いのちとこころのイメージと観念」は自由記述の質問項目で,集計および分析の途中である。

報告書

(2件)
  • 1995 実績報告書
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 日下正一・加藤義信: "こどもの生命認識の発達" 「教育的価値の問題に関する今日的検討-日仏共同研究-」(日仏教育学会). 149-167 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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