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学校環境でのメンタルヘルスに及ぼすWell-beingの効果

研究課題

研究課題/領域番号 06610096
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関高知大学

研究代表者

斉藤 洋子 (丹羽 洋子)  高知大学, 教育学部, 助教授 (60235083)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード精神的健康 Subjective Well-being / ストレス・マネージメント / コーピングスタイル / メンタルヘルス / 適応 / 情緒 / 中学生 / 社会的不安 / 精神的健康(subjective well-being) / ストレスマネージメント / 精神的健康(Subjective well-being) / 感情表現スタイル / negative affect / 動機づけ / ストレス / 学校環境 / 情緒(感情)
研究概要

メンタルヘルスにかかわる問題は,これまで無気力や抑鬱,ストレスの問題が取り上げられてきたが,これらはいずれもunhappinessの状態であった.本研究では人間行動を望ましく動機づけるのはhappinessの状態である事に着目し,これまで取り上げられる事のなかったpositiveな感情としての「Well being」について解明し,それを手がかりに生徒のメンタルヘルスを促進させるストレスマネージメントや学校適応の問題について明らかにされた.
1.大学生活において,精神的健康(Well-being)の高群と低群について,ストレスマネージメントの情緒的対処方略のうち『行為の抑制』については有為な差は見られず,必ずしも「何事もなかったように振る舞ったり」「自分の感情を出さない」がWell-beingにはつながらないことが見いだされ,前年度の感情表現スタイルについての研究を支持する結果が得られた.『直接行為』によるマネージメントについてはp〈1でWell-beingの高い群の法が「自分におこっている事を誰かに話したり」「気持ちを発散させたり」「いかりを爆発させたり」している傾向が見いだされた.このマネージメント方略は精神的に健康さが保てるとしても適応との問題でさらに検討していく必要性が示された.次に認知的対処方略についてはp〈01で有意に精神的健康群のほうが多く用いている事がわかった.「自分にいきかせたり」「物事の明るい面だけをみようとしたり」「自分にとっては良い経験だった」と考えるなど,Well-beingを保つために自らの積極的な浄化作用を行っていることが大切であると考えられた.
2.思春期の中学生について,適応はよいためこれまで現場では見逃されてきたが,実際はうその自己提示によって自己を表現している,いわゆる"よい子"の精神的健康について検討された.結果,"よい子"はそうでない子にくらべて,有意に高い(p〈.05)「Happiness」を報告している.しかしいいことがあったというわりには,「不満足度(p〈.1)」「negatine affect(p〈.001)」が非常に高く,また「社会的不安」も0.1%水準で高い.真実の自分を出せず一見適応していると見えるこれらの"よい子"の内的適応すなわち,精神的健康について今後検討していく必要があると思われる.

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 丹羽 洋子: "感情表現スタイルと精神的健康(Subjective Well-being)" 日本教育心理学会第36回総会発表論文集. 36. 201 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 丹羽 洋子: "学校場面における『よい子』の適応と精神的健康" 日本教育心理学会第38回総会発表論文集. 38(予定). (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 新井 邦二郎(編): "教室における動機づけの理論と実戦" 金子書房, 253 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yoko Niwa: "Emotional Expression Style and Subjecve Well-being" Paper presented at the annual meeting of the Japanese Educational Psychology Association, Kyoto. 36. 201 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yoko Niwa: "Adaptation of "Good" Child in school setting and Subjective Well-being." Paper presented at the annual meeting of the Japanese Educational Psychology Association, Ibaragi. 38 (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kunijiro Arai: Motivational theory and Strategy in Class room. Kaneko Press, (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 丹羽洋子: "学校場面におけるいわゆる『よい子』の適応と精神的健康(subjective well-being)" 日本教育心理学会第38回総会発表論文集. (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 丹羽洋子: "感情表現スタイルと精神的健康(Subjective well-being)" 日本教育心理学会第36回総会発表論文集. 201 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 新井邦二郎(編): "教室における動機づけの理論と実践" 金子書房(東京都)(印刷中), (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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