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幼児期から児童期におけるコンピテンスの発達メカニズム -自己を手がかりとする場合と他者を手がかりとする場合-

研究課題

研究課題/領域番号 06610097
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関群馬大学

研究代表者

藤崎 眞知代  群馬大学, 教育学部, 助教授 (90156852)

研究分担者 高田 利武  奈良大学, 社会学部, 教授 (20008189)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードコンピテンス / 社会的比較 / 社会的フィードバック / 自己観察
研究概要

幼児期から児童期にかけて、子どもは何を手がかりに自分のコンピテンスを認識するかについて、幼稚園児、小学校低学年児、小学校中学年児を対象に検討した。具体的にはコンピテンス、自己形成方途に関する面接、およびアンケート調査を実施すると同時に、日常行動を観察し、それらの発達的変化、および面接資料との関連を検討した。得られた結果は以下のようにまとめられる。
1.コンピテンスの発達的変化:幼稚園年少から年長にかけて、年長から小学校低学年にかけて、小学校低学年から中学年にかけて低下すること、特に学習に関するコンピテンスの低下が顕著であること、が明かとなった。
2.自己を知る手がかりの発達的変化:(1)自分自身を手がかりとする自己観察、(2)他者を手がかりとする他者からのフィードバック、(3)他者を手がかりとする社会的比較を取り上げた。その結果、幼児では、(1)自分を知る手がかりとして自己観察を最も用いること、(2)その割合は年長になるにつれて高くなること、(3)年少児ではその他の解答が多く、自己認識の手がかりははっきり認識されていないこと、(4)社会的比較は最も用いられていないこと、(5)園による違いが若干見られること、などが明かとなった。したがって、コンピテンスの低下は自己を手がかりとした自己観察によってもたらされていることが示唆された。
3.日常行動との関連:自己を知る手がかりの1つである社会的比較に関して、(1)生起頻度は自己形成方途の中で少ないが年齢とともに多くなること、(2)他児への関心、直接的・間接的評価が増えるのに対して、類似性の確認は減少すること、などが明かとなった。
4.今後の分析:地域文化が及ぼす影響については、今後、詳細な分析を加えていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 藤崎眞知代: "幼児期から児童期におけるコンピテンスの発達" 日本発達心理学会. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 藤崎眞知代: "子どものコンピテンスの発達とそのメカニズム" 日本教育心理学会. (発表予定). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 高田利武: "幼児のコンピテンスと自己形成方途との関連" 社会心理学会. (発表予定). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 高田利武: "幼児の自己形成方途に及ぼす集団の影響" グループ・ダイナミックス学会. (発表予定). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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