研究課題/領域番号 |
06610098
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
黒須 俊夫 群馬大学, 社会情報学部, 教授 (70091775)
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研究分担者 |
堀 正 群馬大学, 社会情報学部, 助教授 (60241858)
仲田 誠 群馬大学, 社会情報学部, 助教授 (50172341)
小林 修一 群馬大学, 社会情報学部, 助教授 (10215329)
落合 延高 群馬大学, 社会情報学部, 教授 (80134287)
森谷 健 群馬大学, 社会情報学部, 講師 (10230161)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 情報化 / 情報化指標 / 情報環境 / 情報行動 / 情報 / メディア / 情報リテラシー / 情報サテラシー |
研究概要 |
1 群馬県における情報環境の変容については、前年度に考察したが、今年度も引き続き群馬県統計情報課及びNTT群馬の協力の下に、(1)情報化指標の諸問題、(2)群馬県における情報機器の普及率等について、資料の収集及び分析を行った。 2 「情報行動」の等の基本的な用語の概念を引き続き検討し、整理を行った。このことを通して、「個々人の生活状態及び立場の違いによって、それぞれの独自の情報環境を形成しているが、その個人にとって、何が意味ある情報環境を構成するようになるかという問題の解明と情報行動の展開の本質的関係の解明とは、表裏一体の課題である」ことを確認するに至った。 3 このような視点から、今年度は、群馬県に居住する中学生、大字生、一般市民(計3200名)に対して「生活と情報・メディアに関する調査」を実施した。目下より深い分析を試みているが、情報行動の展開に関する主な結果は以下の通り。 1) テレビ・ゲームは、今や家族的な娯楽の一部となりつつあることが確認された。テレビ・ゲームへの接触は小学校入学以前から開始され、その後、小学校期、中学校期を通して、仲間との接触の重要なメディアとなり、高校生・大学生においては、個人的な娯楽となりつつある傾向が確認された。 2) 市民の場合、生活上不可欠なメディアは、1位が新聞・雑誌、2位はテレビ、3位は電話となっている。 3) パソコンへの接触度は、「ほぼ毎日」が10%、「ワープロとして」が16%で、一「使い方がわからない」は68%となっており、市民の大半はまだパソコンを使ってはいない。しかし、マルチ・メディアへの関心は高く60%以上が「関心ある」と回答している。 4) 情報化社会のメリットについては、(1)いつでも情報を入手できるようになる(74%)、(2)医療サービスなどを手軽に利用できるようになる(77%)が挙げられている。 5) 情報化社会のデメリットについては、(1)情報が氾濫する(62%)、(2)情報犯罪が増加する(53%)、(3)情報関係の出費が増大する(50%)となっている。 全体として、本県における「情報化」の進展は、急速な進展と形容することはできないが、今後のマルチメディア化の動向と関連して、青少年及び高齢者等の情報リテラシーに関わる諸問題の解明が大きな課題である。
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