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認知スタイルの親子間の類似性を規定する教育神経心理学的要因の検討

研究課題

研究課題/領域番号 06610112
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関京都大学

研究代表者

坂野 登  京都大学, 教育学部, 教授 (80025105)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード認知スタイル / 潜在的ラテラリティ / 親子間関係 / 利き脳
研究概要

本報告は、研究1と研究2の2つの部分から構成されている。研究1では女子学生327名、男子学生247名及びその両親を対象にして気質及び認知スタイルを測定し、これら指標の両親間及び親子間の相関関係を検討し、両親間ではみられない親子間の相関関係に注目し、その特徴を遺伝的要因の強いと考えられてきた気質と認知スタイルとの関係で考察した。その結果、娘と母親の間には認知スタイルの印象性尺度、息子と父親の間では気質の易動性尺度と抑制性尺度が親子間で関連の深い尺度であることがわかった。これまでの諸外国の研究から、モ-ズレイ性格検査の外向性尺度と神経症的傾向尺度は遺伝性の強い性格特性であることが知られている。坂野の先行研究から外向性尺度とは易動性尺度及び印象性・想像性尺度との間に正の相関関係、神経症的傾向尺度と抑制性尺度の間には負の相関関係があることがわかっているので、上述の本研究成果は遺伝的要因によるものとして理解可能なものであった。
研究2では、認知スタイルの元型と考えられる指組みの型の年齢的変化を20歳代から40歳代の男性2500名を対象に検討した。その結果、40歳代になると右指が上にくるいわゆる左脳型が増大することが明らかになった。指組みの型は親子間で遺伝することが知られているが、坂野の先行研究と他の研究者の結果の不一致の原因の一つが、坂野の先行研究で用いた親の年齢の高さによる可能性のあることが示唆さた。結果として認知スタイルの元型としての指組みの型の遺伝性を再確認するとともに、また25歳以降右半球機能が衰退するという、これまで知られている神経心理学的知見を裏打ちする結果となった。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 坂野 登: "気質と認知スタイルの親子間関係について" 京都大学教育学部紀要. 41. 14-23 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sakano, N.: "Parent-child relationship of temperament and cognitive style." Kyoto University Research Studies in Education. Vol.41. 14-23 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 坂野登: "気質と認知スタイルの親子間関係について" 京都大学教育学部記要. 41. 14-23 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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