研究課題/領域番号 |
06610122
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
亀口 憲治 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (10091240)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 登校拒否 / 家族療法 / エキスパート・システム / 家族コミュニケーション / 心理療法 / 図像的記述 / 体験過程 |
研究概要 |
1 家族システム図の作成 前年度に完成させた家族療法事例データ・ベースを利用し、家族療法によって問題解決をした登校拒否家族の家族システム図をパソコンで作成する手法を確立した。これによって、従来、個々の臨床家によって恣意的に行われていた家族システム図の作成方法を統一することができた。また、作成された家族システム図を順次データ・ベースに入力することによって、文字情報ばかりではなく視覚的情によっても臨床事例の検索を行うことが可能になった。 2 家族療法における面接過程の構成 治療が集結した4家族の遂語録をもとに治療的変化が生じている面接場面を特定した。各家族システムを構成するサブシステムのなかでも鍵的役割を果たすと仮定されたものを選択した。この鍵サブシステムに治療者側からどのような援助的介入がなされたかを逐一明らかにする分析作業を行った。この準備作業を経て、面接過程を前期、中期、後期の3期に分け、全体を1つの表にまとめて記載する表記法を開発した。この表記法を用いることで、登校拒否問題を抱えた家族への援助的介入過程と問題解決過程の実例を統一された様式で提示することが可能になった。 3 問題解決の類型化 上記の分析作業に基づいて家族療法を用いた登校拒否問題の解決パターンを、その程度と解決に要した期間の長短に対応させて軽度、中度、重度、の3パターンに分類し、各々2事例をモデル事例として提示した。さらに、家族関係の特性に応じた4つの解決パターン(父子、母子、同胞、夫婦)を抽出し、各1事例をモデル事例として提示した。今後は、本エキスパート・システムの基本メニューとして、これら7つの解決パターンをパソコンから随時検索することが可能になった。
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