研究課題/領域番号 |
06610126
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
|
研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
吉田 甫 宮崎大学, 教育学部, 教授 (80094085)
|
研究分担者 |
添田 佳伸 宮崎大学, 教育学部, 助教授 (00197005)
栗山 和広 宮崎女子短期大学, 助教授 (10170094)
宇田 廣文 宮崎大学, 教育学部, 教授 (50040994)
|
研究期間 (年度) |
1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 割合概念 / 意味構造 / 数学的構造 / 誤り方略 |
研究概要 |
本研究の目的は、子どもの割合概念の理解過程がどのようなものであるかを検討し、あわせてこの概念に対する教授介入のあり方を検討する。子どもの割合概念の理解過程を研究するために、割合問題を子どもに一斉に提示して、その解答からどのような方略を用いているかを抽出する。このテストで特徴的な方略を示した子ども30名ほどを選んで個別面接をおこない、彼らがどのような知識や方略を背景にして問題解決をおこなったかを追求することが、目的である。次は、子どもがもっている知識や方略を基礎にして割合概念の学習に困難を示す子どもへの介入をおこなうことが、第2の目的である。介入するさいには、公式的な割合を教えるのではなく、子どもがもっている知識や方略を基礎にして、これらの上に公式的な概念を構成することを主眼とし、さらに子ども同士の討論なども積極的に導入する予定である。こうした介入が終了したあとで、子どもの割合概念に対する理解の姿を一斉テストおよび個別面接をおこない、介入によって割合概念の理解がどのように変化したかも追求する。その結果、問題のタイプとしては、数学的構造も問題の難易度に影響していたが、意味構造も難易度に関連していることが分かった。さらに、こうした難易度に影響する要因を考慮した上で、教授介入をおこなった。その結果、教科書にしたがった伝統的な群に比べて、子どもの割合の理解、とくに意味の理解に大きく差があることが確認された。
|