研究課題/領域番号 |
06610165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
栗岡 幹英 静岡大学, 人文学部, 教授 (20145155)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | パーソナルド・キュメント / 社会の構成主義 / 質的分析 / 薬害エイズ / 被害者手記 / 生活世界 / パーソナル・ドキュメント / ライフ・ヒストリー / 手記分析 / 手記 |
研究概要 |
パーソナルド・キュメントを用いた質的分析の方法は、社会学において伝統を有し、かつ頻繁に用いられる方法である。しかし、それについては、数量化されたデータを用いる統計的分析に比べて標準化や客観化が遅れていることは否めない。今日、社会学における意味学務の基本的認識である社会の構成主義的観点が一方の主潮流となるに及んで、パーソナルド・キュメントを用いた質的分析の方法のさらなる洗練が要請されている。 このような状況のもとで、インテンシブなインタビュー調査を中心におくライフ・ヒストリーの方法については、研究の蓄積が進んだが、記述された個人の手記を対象とする社会学的分析については必ずしも多くの論議があるとはいえない。 本研究では、パーソナルド・キュメントの一つとしての手記について、そのテキストとしての性格を明らかにし、分析を標準化するための準備作業を試みた。また、ここで提起された分析方法を薬害エイズ被害者の手記に適用し、実際の分析を行った。薬害エイズは、その被害の広がりや発生の構造においてきわめて社会学的な問題を呈示している。東京エイズ訴訟で提出された原告の準備書面を見るならば、社会学、そして被害者手記の分析がきわめて実践な方法として意義を持つことがわかるだろう。 この観点から、本研究の研究報告をまとめ、報告書を刊行する。
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