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被差別部落民の主体形成と生活史

研究課題

研究課題/領域番号 06610168
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関鳥取大学

研究代表者

國歳 眞臣  鳥取大学, 教育学部, 教授 (00032318)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード生活史 / 被差別部落 / 主体形成 / 天皇制 / 山林闘争 / 差別 / 解放運動 / アイデンティティ / 部落解放運動 / イデオロギー / 軍隊体験 / 農民運動 / 被差別体験 / 差別事象 / 軍港舞鶴
研究概要

部落解放運動のリーダーたちの生活史を分析し、彼らのリーダーとしての主体形成に関与する要因について解明した。
彼らの開放運動への共鳴と参加は、第一段階においては、自己の体験に裏打ちされた差別に対する感情的反発や弱者一般に対する義侠心に根ざしてなされている。また、差別による入会権の回復をめざした山林解放闘争や火葬場設置闘争といった歴史的経緯に基づく運動に参加するなかで被差別部落民としての自覚にめざめ、開放への決意を固め、解放運動のリーダーとしての主体性を形成している。すなわち、初期の運動への取り組みは、主として個人的な能力に依存した感情的・非組織的な啓蒙運動にすぎなかったものが、運動に参加するなかで、革新的なイデオロギーと結びつくなかで、リーダーとしての主体性を発展させていっている。
また、重要なことは、運動に取り組むなかで、良き仲間、良き先輩と出会うことでリーダーとしての主体性を形成していることである。要するに、自己の被差別体験に基づく感情的反発が一つのイデオロギーや思想に出会うことによって、リーダーとしての主体形成がなされており、さらに現実の運動に取り組むなかで明らかにされてくる差別実態との闘いのなかで自己のアイデンティを明確にもたされていっている。
そして、部落開放の主体性の確立にとって特に大切なのは、重大な他者(人の場合もあれば書物の場合もある)を内面化できるか否かという点であることが解明できた。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 國歳眞臣: "移住部落のリーダーの主体形成"解放研究とっとり. 第2号. 1-16 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 國歳眞臣: "変容する部落-多様化のなかの差別"解放出版社. 180 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 鳥取県: "平成5年度同和地区生活実態調査報告書"県総務部. 258 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Maomi Kunitoshi: "The changed Buraku"Kaiho publishing Company. 180 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 県部落解放研究所: "平成5年度鳥取県同和地区の生活実態" 鳥取県部落解放研究所, (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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