研究課題/領域番号 |
06610201
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
川久保 美智子 関西学院大学, 社会学部, 助教授 (30224744)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 女性労働者 / 福利厚生 / 労働市場 / 女子労働者 |
研究概要 |
本研究は日本の働く女性の就業意欲に社会の福利厚生施策がどのような影響を与えるかを調査するものである。兵庫県内にある企業から産業と規模の2段階サンプリングにより100社を選出し調査の依頼をした。そのうち38社から協力を得て1、009票のアンケートを送付し合計752名の女性から有効なアンケートが回収され(回収率74.5%)。 調査に参加してくれた女性達は未婚の平均年齢26.9才の若い人が多く、学歴は短大卒以上が過半数を占める。仕事も製造業の一般職の事務職が67%で管理職についている女性は5.9%に過ぎない。平均年収は258万円で転職経験は77%がない。勤務している企業の平均規模は従業員2、986人である。 免許や資格は73%の女性が持っており一番多いのは簿記検定の26.6%、2番目に多いのは実用英語検定の21.9%、3番目が秘書検定である。 労働条件は週平均時間は39.2時間で月平均勤務日数は20.9日であり、週休2日制度が浸透している。週平均残業時間は2.6時間で少ない。勤続年数の平均は5.3年である。企業の福利厚生制度で最も多いのは厚生年金、賞与、有給休暇である。福利厚生制度がいくつあるかを合計してそれと満足感、勤続意思、ライフ・コースなどとの関係を分析してみると福祉厚生制度が多いほど満足感も高く、勤続意思も長く、理想のライフ・コースも再就職型や職業継続を希望する者が多い。長引く経済不況のため福利厚生費用を削減する企業が多いようであるがやはり会社選択や勤務継続意思に大きな影響を与えるのは企業の福利厚生制度であるので企業はその点を考慮して福利厚生施策を検討して欲しい。
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