研究概要 |
研究実績の概要は以下のとおり。 (1)『公文類聚』『公文雑纂』『文部省文書』により、厚生省・文部省の浮浪児・戦争孤児対策を調査・研究した。 (2)浮浪児・戦争孤児に関する新聞(全国紙・地方紙)・雑誌・週刊誌などの記事を収集し、取締り・治安・侮蔑と保護・恩恵・憐憫のはざまにあった浮浪児・戦争孤児に関する世論の動静を調査・研究した。 (3)「広島戦災児育成所」の沿革資料を収集し,浮浪児・戦争孤児なかんずく原爆孤児保護事業の歴史を調査・研究した。 (4)「函館厚生院」などの沿革資料を収集し、養護施設における浮浪児・戦争孤児保護事業の歴史を調査・研究する。 (5)行幸記念誌・道府県史・市町村史・新聞などにより、昭和天皇の戦後行幸と孤児施設視察の記録を収集し,浮浪児・戦争孤児こそ保護・恩恵・憐憫の対象として最もふさわしい位置にあったことを調査・研究する。 (6)上記研究実績の一部は「第二次世界大戦後の日本における浮浪児・戦争孤児の歴史」として日本の教育史学』第37号(1994年)に掲載された。
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