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近世東国における高野山参詣と文化的影響

研究課題

研究課題/領域番号 06610332
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関神奈川県立歴史博物館

研究代表者

鈴木 良明  神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 専門学芸員 (50124516)

研究期間 (年度) 1994 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード高野山 / 参詣 / 道中記 / 案内誌 / 高野山絵図 / 高野山参詣 / 社寺参詣 / 高野山山内図
研究概要

東国における人々の高野山参詣は、相模国のおける事例をとってみると、既に中世末期には確立してたといえる。その後、近世期に入って高野山参詣は増加してくるが、その隆盛は特に中期以降の所謂社寺参詣行動と連動してみられる。しかし、東国人の高野参詣の動向と形態は高野山参詣とうい単独で表出するものではなく、むしろ高野山を含めた伊勢神宮や各地霊場・札所、或いは京・大阪・奈良といった寺社や古跡名所に富んだ地域との複合的参詣スタイルを採ることが一般的な傾向である。
このような参詣行動の傾向が、東国においてどのような文化的影響を与えたかといえば、ひとつには、参詣人ら自ら筆記する「道中記」等を借りた日記に表出してくる。本研究は庶民階層の「日記論」を考究したものではないが、道中日記の多出は庶民階層と文化の接点で大きな文化活動であった。
次に、高野山を含めた各寺社や名所・旧跡地側における文化的動向の顕著なもののひとつとして、地図や絵図、案内誌の刊行など在地の出版文化に影響を与えたといえる。一方、中央出版においても、各寺社の案内誌や道中記といった出版物を多刊したことでも理解されるように、参詣行動の隆盛は無関心ではいられないことであった傾向を捉えることができた。また、高野参詣を含めた参詣行動の隆盛を特に高野山に例をとって、高野山山内図の刊行に視点をあてる分析を試みた結果、版形の相違が明かになったが、版形の相違は近世における社寺参詣と出版権に関する認識の指標として理解できるようである。

報告書

(4件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 鈴木 良明: "西宮式信仰の地域的展開" 『民衆宗教の構造と系譜』 (雄山閣). 323-347 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 鈴木 良明: 岩田書院, 356 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SUZUKI.Y: I get early modern Buddhism and Susumu.IWATASYOTEN, 356 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SUZUKI.Y: Regional expansion of Nishinomiya Ebisu belief.YUSANKAKU, 323-347 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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