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華中における清代の宗族的家の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06610337
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 東洋史
研究機関静岡大学

研究代表者

伊原 弘介  静岡大学, 教育学部, 教授 (60022109)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード中国 / 浙江 / 清代 / 宗族 / 聚居 / 廳堂建築 / 華中 / 家族聚居
研究概要

本研究は、6年度の科学研究費で調査・収集した浙江地方の宗族の一支派一房族の父系親族が集って居住する所謂「宗族聚居」の家屋に関する資料の整理・検討に基づき、清代の浙江地方における宗族聚居の家の一端の解明を試みたものである。資料の整理は以下の様である。
(1)乾隆『勅修浙江通志』(人物八、義行)に記載された「義行」と当時評価された姓氏の行為の内から、宗族聚居の家の形成と関連の深い・宗祠・族田・私塾等の設置と累世同居等の内容及びその行為者の姓氏を縣別、時代別に整理した。
(2)建築史や美術史の中国の研究者による伝統民間家屋に関する最近の調査・報告に基づいて、浙江地方に残存する宗族聚居家屋(廳堂建築)を確認し、それらの家屋について、その所在地・旧居住者・建築の解説・平面図等を縣別にまとめた。
以上の収集・整理した資料の検討から、清代の浙江地方における宗族聚居の家に関する特徴をまとめた。それは以下の様である。
(1)宗族聚居の家の理想型は、父系親族の「四世同堂」である。
(2)宗族聚居家屋は、祖先の霊位を祀る廳堂を中心にそれを取り囲む形で住居が配置されていた。
(3)聚居家族は、経済的には、族田からの小作料の収入によって支えられ、宗族のその地方の支派が宗祠を中に結集していた。
(4)聚居家屋の建設は、一族の有力者の資力によった。当時有力者となり資産を蓄積する近道の一つは官僚に登用されることであった。そのために儒教的教養を身に付ける私塾をその地に設け、家=一族の繁栄を図った。
(5)宗族は聚居の家を中心に聚落を形成し生活していた。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 伊原弘介,余一飛,王小丁: "浙江地方旧中国の宗族聚居家屋を訪ねて-その1" 静岡大学教養部研究報告(人文・社会科学編). 33巻2号. 109-140 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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