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欧米及び中国に於ける中国史研究の歴史的特質

研究課題

研究課題/領域番号 06610347
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 東洋史
研究機関早稲田大学

研究代表者

近藤 一成  早稲田大学, 文学部, 教授 (90139501)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード中国史研究 / Davis's China / 英国中国学 / アメリカ中国学 / 王安石 / 墓誌 / 宋代史 / 全宋文 / 地域史研究 / 中国史 / 欧米中国学 / J.F.デ-ヴィス
研究概要

百年以上にわたる歴史をもつ近代日本の中国史研究は、現在、大きな転換期に立っている。その背景には、国民国家形成と歩調をあわせて成立してきた近代歴史学全般が、19世紀的知的枠組みの変化のなかで変容を迫られている事態がある。ヨーロッパで生まれた近代歴史学を父とし、中国の伝統経学・考証学を母として展開してきた日本の中国史学は、経済・考証学的研究方法の限界もあって、当然のことながら現状からの脱皮を求められ、多くの研究者が新たな道を模索している。本研究課題は、この事態に三つの計画で対応しようとしたものである。第1は、日本・欧米・中国という、それぞれが異なる学問伝統と研究対象への距離をもつ中国史学の三極が、その相違を自覚しながら討論できる国際学会を実現すること。この計画は、現在多くの研究者の協力を得て進行中である。第2は、近年、とみに活発な欧米の研究状況を、恒常的に独自の仕方で日本の学界に取り入れる環境を整備すること。これは報告書に記したように中断している。第3が、報告者の専攻する分野で注目すべき業績を挙げている英語圏の中国史研究の特質を、その原風景まで溯って検討すること。これについては、アメリカの史料情報の数量的把握を基礎とする研究方法のルーツを探ると、19世紀半ばのイギリス、アメリカの「中国総論」というべき二書にたどり着く。欧米にあって歴史学とはヨーロッパ史であり、中国は旅行記の対象であり、その後、学問的に検討される場合は時間軸が比較的軽視される地域研究として扱かわれたきた。勿論、現行の中国史研究が時間軸を軽視することなどありえないが、文献史料に対する姿勢はやはり日本と異なる場面がある。そこで報告書では、それへの対置を意識した論考を執筆してみたが、率直に言って未だ不十分な段階と認めざるを得ない。全ては、今後に期したいと考える。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 近藤一成: "蔡京の科挙学校政策" 東洋史研究. 53-1. 24-49 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 近藤一成: "ピーター・ボル著「唐宋変遷の再考」あとがき" 史滴. 17. 15-16 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 近藤一成: "宋代の士大夫と社会-黄〓における礼の世界と法の世界-" 『宋元時代史の基本問題-中国史学の基本問題』. 3. 389-425 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kondo, Kazunari: "A Study of Cai.Jing's Educational Policy and Civil Service Examinations" The Toyoshi-kenkyu (The Journal of Oriental Researches by The Toyoshi-kenkyu Kai.6. 24-49 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kondo, Kazurari: "A Study of Shi-da-fu and the Sung Society : in the Case of Huang-gan" The Fundamental Issues of Sung and Yuan Period.Kyuko-Shoin. 7. 389-425 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 近藤 一成: "「ピーター・ K・ ボル著 唐宋変遷の再考-最近のアメリカの宋史研究の動向について」あとがき" 史滴. 17. 15-16 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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