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近代シチリアの社会と文化

研究課題

研究課題/領域番号 06610350
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 西洋史
研究機関北海道大学

研究代表者

北原 敦  北海道大学, 文学部, 教授 (00011297)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードシチリア / ラティフォンド / アグロ・タウン / マフィア / シチリア・ファッシ / シチリア主義 / 大土地所有 / アクロ・タウン
研究概要

近代シチリアの社会と文化を考えるにあたって、まずシチリアの大土地所有地帯の社会のあり方ということを問題に取り上げた。シチリアにおいては大土所有制が何世紀にもわたって持続しており、この事実からシチリアを変化のない動かざる社会だとするイメージが行き渡り、近代社会のなかでの遅れた地域ないし周縁の地域として位置付けられることが多い。しかし、大土地所有制の存続からただちにこのような判断を下すことはできないのであって、大土地所有の持続の意味とその性格の変化を歴史的に検討することが必要なのであり、そうした検討を通じて近代シチリアの社会と文化の具体的な理解がはじめて可能となるのである。こうした観点に基づいて、研究全体としては19世紀末のシチリア・ファッシの運動を具体的な手がかりとして課題の解明に努めた。また近代シチリアの社会と文化を考えるにあたっては、マフィア現象をどう捉えたらいいかという問題がある。シチリアの一部の政治家および知識人の間に、マフィアを犯罪組織としてよりは、シリチアのサブカルチャーとして意味づけようとする動きが根強く存在し、それがシチリア主義といわれるものと結びついて、シチリアの社会と文化の特殊性を強調する立場が生じており、そうした立場からシチリアについての一定のイメージが意図的に生み出されていることの分析も試みた。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 北原敦: "日常的実践の歴史学へ" 思想. 848. 24-42 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 北原敦: "イタリアのファシズム、類似の運動" 講座世界史. 6. 139-171 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KITAHARA Atsushi: "History of Everyday Practice" SISOU. N.848. 24-42 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KITAHARA Atsushi: "Italian Fascism and Fascist-type Movements" Kouza : SEKAISI. Vol.6. 139-171 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 北原,敦: "日常的実践の歴史学へ" 思想. 848. 24-42 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 北原,敦: "イタリアのファシズム、類似の運動" 講座世界史. 6. 139-171 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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