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後半期古墳の被葬者における親族関係の地域性

研究課題

研究課題/領域番号 06610376
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 考古学(含先史学)
研究機関九州大学

研究代表者

田中 良之  九州大学, 大学院比較社会文化研究科, 教授 (50128047)

研究分担者 溝口 孝司  九州大学, 大学院比較社会文化研究科, 助教授 (80264109)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード古墳 / 古人骨 / 親族関係 / 集骨 / 埋葬 / 家族 / 国家形成 / 家父長制
研究概要

後半期古墳に葬られた人物の社会的性格に対するこれまでの学説を検討し,整理を行った。そして,これまでの研究が古墳出土の人骨の性別や構成に重点を置き,生前の世代構成を検討しておらず,また仮説の域を出ないことを確認した。しかし,人骨の出土状態や副葬品との関係から生前の世代構成を復元し,人骨の遺伝的形質から親族構造の分析を行うという,筆者の方法では人骨を含めて保存状態の良好な古墳にしか適用できないため,世代構成やその単位,あるいは石室等の内部主体の数などを検討することで,これまで筆者が得てきた古墳時代親族構造の通時的展望との対比を試みた。具体的な方法としては,後半期の人骨出土古墳のうち被葬者の性別が判定され構成がある程度明らかになっている古墳を集成し,その地域差を検討した。なお,石室等の内部主体に顕著な地域性が認められるものについても注意を払った。
その結果,被葬者構成については,全体的な傾向としては,筆者がこれまで示してきた親族関係変化にそって,全国的に変化していると考えられたが,山陰地方にやや古いタイプの構成が残り,九州では宗像地方や南九州に同様の傾向が認められた。また,例数に乏しいものの,東北地方もやや西日本よりも遅れて変化する傾向がある可能性を認めた。さらに,5世紀後半に端緒が認められ,6世紀後半以降に顕著となる集骨については,九州から東北地方まで普遍的に認められることを確認した。
家族集団の分節運動との関連では,複数の家族集団の単位を群集墳のかたちで示す大半の地域と,同一石室に複数の単位を葬る地域,同一墳丘に複数の石室を作る地域と,その対処に多少の地域差があることも明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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