• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

同笵関係にある銅矛・銅戈の検出による弥生時代祭祀構造の復原

研究課題

研究課題/領域番号 06610383
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 考古学(含先史学)
研究機関京都国立博物館

研究代表者

難波 洋三  京都国立博物館, 学芸課, 考古室長 (70189223)

研究期間 (年度) 1994 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード弥生時代 / 同笵 / 銅戈 / 同笵品 / 青銅製祭器 / 銅矛 / 青銅製祭品
研究概要

弥生時代の青銅製武器型祭器については、これまで同笵品がほとんど抽出されていない。当研究では、福岡県小倉新池遺跡出土の27本の銅戈,同県原町遺跡出土の49本銅戈,同県隈・西小田遺跡出土の22本の銅戈,同県西方遺跡出土の12本の銅矛などの一括多数埋納例について同笵品の抽出を試みた。その結果,小倉新池遺跡出土銅戈27本については,(1)4号=9号=11号=22号=春日市蔵2号,(2)14号=18号,(3)15号=20号,23号=25号,以上の4組11本が互いに同笵であることが確認できた。隈・西小田遺跡出土の22本の銅戈については,その中に互いに同笵のものは含まれていないが,6号銅戈は,出土地不明の福岡市住吉神社蔵の6本の銅戈のうち6号と同笵のようである。原町遺跡出土の銅戈については,資料化しえた24本の中に互いに同笵のものは確認できなかったが,内に綾杉文を鋳出した30号銅戈は,福岡県片野山遺跡から出土した11本の銅戈のうちの1本と同笵の可能性が高い。原町遺跡と片野山遺跡は比較的近接しているが,複数集団による同笵の青銅製武器型祭器の分有を確認できるいまのところ唯一の資料であり,武器型祭器の流通をうかがいうる点で非常に貴重である。また,今研究では,これまで1例しか知られていなかった新たにシカの絵画を内に鋳出す銅戈を新たに3例確認し,銅戈の祭祀においてシカのモチーフが非常に重要な役割を果たしていたことを明らかにできた。さらに,鋳造後に青銅製祭器に刻された記号は,島根県神庭荒神谷例のほかにこれまで報告例がなかったが,西方遺跡出土中広形銅矛の全個体,原町遺跡出土中細形銅戈の一部,長崎県大綱遺跡出土中広形銅矛の1本にも記号状の刻線があることを確認した。こんご,このような刻線の意味を考える上で重要な資料となると考えられる。

報告書

(4件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 難波 洋三: "「第4章出土銅鐸の概要」『加茂岩倉遺跡発掘調査概報I』" 加茂町教育委員会, P14-25 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi