研究課題/領域番号 |
06610407
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
若木 太一 長崎大学, 教養部, 教授 (40071998)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 唐通事 / 風説書 / 俗語 / 翻訳 / 唐話辞書 / 海外情報 / 詩作 / 読本 / 俗語辞書 / 情報活動 / 和解(わげ) / 風俗物 / 通俗物 |
研究概要 |
長崎の唐通事、唐話学者たちが行った日常的な通訳業務「通弁」や唐話辞書編纂などの活動が、日本近世文学・語学にどのような影響をおよぼしたか、その解明が本研究の目的である。この報告書においては、およそ次の項目についての調査・考察をおこなった。 (1)唐通事の機構・職制の歴史の概要 唐通事の制度は、慶長8年(1603)に来泊唐人憑六を長崎奉行小笠原一菴が任命したことに始まった。寛永17年(1640)に大通事、小通事、承応2年(1653)に稽古通事などが設置され、機構が次第に整備されてゆく過程を『訳詞統譜』などの資料をもとに探り、その機構と職制の歴史的概要をまとめた。 (2)唐通事の家系と活動 唐通事は、風説書の翻訳や貿易業務などの公務に従事しているが、かれらは学芸、詩作にも興味をもつ文化人でもあった。代表的な大通事林道栄、劉宣義、素軒親子らの家系を調査し、彼らの詩作・学芸などの創造的な活動を調査した。 (3)唐話辞書について 唐話辞書の編纂は元禄時代から行われ、かつて唐通事であった岡島冠山系の辞書が流布しているが、このほかにも実用的な辞書が作成されている。それらの内から魏氏編纂の『東京異詞相〓解』(長崎県立図書館蔵本、長崎大学附属図書館経済学部分館武藤文庫蔵本)を翻刻・紹介し、当時の俗語・訳語の様相を検討した。
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