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シドニー・ファミリー・ロマンスの研究-『ニュー・アーケイディア』を軸にして

研究課題

研究課題/領域番号 06610439
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 英語・英米文学
研究機関福岡教育大学

研究代表者

村里 好俊  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (30116298)

研究分担者 大塚 定徳  鹿児島純心女子大学, 国際言語文化学部, 教授 (30041750)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードサ-・フィリップ・シドニー / メアリ・ロス / ニュー・アーケイディア / モントゴメリ伯令夫人のユレイニア / フェミニズム批評 / 父権制社会 / 女のアイデンティティ
研究概要

研究代表者、村里は、シドニー『ニュー・アーケイディア』第二巻、第十一、十二章を解読し、それを流麗典雅な日本語に移し替え、また、非常に綿密詳細な注解[四百字詰原稿用紙凡そ三十枚]を付して、勤務先の大学紀要に発表した。原文には、二種類の歌が含まれ、この翻訳にはかなり苦労したが、それなりの趣を備えた日本語になっていると自負している。また、注解では、筆者なりのユニークな見方・解釈を提出しており、いずれ論文・研究書へと繋げて行けるものと思われる。なお、「第二巻」については、今年中に全てを翻訳して、出版する予定である。
欧米の学会で、最近頓に脚光を浴びているメアリ・ロスについては、「メアリ・ロス復権」の中で、女性作家としての先駆的業績を探るため、彼女の生きた時代と生涯との関連を吟味し、彼女の代表作『モントゴメリ伯令夫人のユレイニア』の内容分析を、フェミニズム批評の視点から行った。父権制社会の圧力の下で、宮廷女性として波瀾万丈の人生を生き、それをモデルにして作品化して行ったメアリ・ロスは、自立したイギリス女性作家としての第一号と称して過言ではない。シドニーの姪として、伯爵令嬢として名門の出に生まれた彼女は、自ら進んで私生児を産み、作品の中に宮廷の内情を描き尽くし、外圧にもかかわらず、自立した女性として生き、作品の女主人公には、自分とは、女性とは何か、という自らのアイデンティティを問い、それを探求させる。正に現代の深刻な問題を先取りした女性であり、作品であったのである。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 村里好俊: "メアリ・ロス復権-シドニー一族再会(1)" 文学と評論. 第2集11号. 2-11 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 村里好俊: "シドニー『ニュー・アーケイディア』訳解(10)" 福岡教育大学紀要 第一分冊. 第44号. 49-68 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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