研究課題/領域番号 |
06610443
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
英語・英米文学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
杉岡 洋子 慶應義塾大学, 経済学部, 助教授 (00187650)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | レキシコン / 語彙的意味論 / 複合語 / 意味拡張 / 動詞分類 / 語形成 / ルキシコン / 格助詞 / 心理述語 |
研究概要 |
述語の語彙的意味構造が語形成や統語構造にどのように反映されているかを、日本語を中心として検討し、他の言語のデータと比べることを主眼として研究を行った結果、次のような成果を得た。まず、心理述語や自動詞・他動詞の表層の格助詞の現れ方を中心としてデータの収集及びその分析を行い、更にその成果を応用して、意味構造から語形成(特に複合語形成)への投射と、語彙的意味構造における意味拡張現象の比較言語学的研究を行い、その結果として次のような新たな知見が明らかとなった。 1.日本語の動詞をベースとする複合語は、英語のいわゆるdeverbal compoundsと比べてその意味や用法が規則性を欠くとされ語彙的なものと考えられてきたが、本研究では複合語のベースとなる動詞の語彙的意味構造をくわしく調べることによって、その派生名詞形を主要部とする複合語の振る舞い(特に動作名詞として用いられるか否か)が予測できること、また複合語の第一要素に現れる名詞の意味役割への制限も、語彙的意味構造レベルにおける同種の制限から整合的に説明できることが明らかになった。さらに今まで未解明であった英語の同種の複合語との差異も意味構造のレベルで説明が可能になった。 2.語彙的意味構造における意味拡張、または語彙的埋め込みと呼ばれる現象を比較言語学的に調べた結果、英語には下記のような種類の拡張現象が見られるのに対して、日本語ではこれらが見られないことが明らかになった。フランス語等もこれらの現象において日本語に近いという報告があり、現在検証中である。 (1)「食べる、eat」等において含意された内項の意味構造における削除 (2)動作動詞(走る、run等)において目的地を示す項が意味拡張によって加えられる現象 (3)本来受益者役割を選択しない動詞が意味拡張によって与格によってそれを表す現象
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