研究概要 |
本研究は現代フランス語の空間表示に関する前置詞,特に位相的前置詞と呼ばれるa,dans,surの意味と用法を分析することを目的とした。 本研究を扱った問題は,1.前置詞aを中心とした位相的前置詞の統辞的・意味的分析 2.それらの前置詞によって導かれる状況補語に関わる諸問題の検討 の二つに大別される. このうち,1.のうち前置詞aの意味に関する部分の研究結果を研究成果報告書として刊行した.電子化されたデータベースを利用した統計的分析については現在なお作業が進行中である. 2.に関する以下の問題については既に論文の形で発表済みである. (1)他動詞構文に用いられる位格(場所を表す状況補語)の持つ項指向性 (2)位格と疑問視ouの対応関係 (3)位格と道具格に見られる類似点と相違点
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