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メンタル・スペース理論によるト-トロジーの研究

研究課題

研究課題/領域番号 06610454
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 仏語・仏文学
研究機関東京大学

研究代表者

坂原 茂  東京大学, 教養学部, 教授 (40153902)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードト-トロジー / コピュラ文 / メンタル・スペース / 同定文 / 記述文 / カテゴリー / プロトタイプ / 言外の意味 / メンタル-スペース
研究概要

ト-トロジーについての全般的研究を行い,ト-トロジー"X etre X"が,意味論レベルにおいては,無意味な文化であるが,実際の発話では,さまざな意味が伝えることのできるメカニズムを明らかにした。自然言語のコピュラ文には,変数的に使われた非指示的名詞句に値の割り当てを表現する同定文(L'auteur des Fleurs du Mal est Baudelaire.),すでに同定された対象に付加的属性を付与する記述文(Baudelaire est l'auteur des Fleurs du Mal.)という極めてよく似ていながら,さまざまな点で異なる2つの用法がある.ト-トロジーには,記述文の肯定と否定,および同定文の肯定と否定で,都合4通りの用法がある.そのそれぞれについて,例文の収集と分析と,及びそれにもとづく理論化を行い,プロトタイプ意味論にもとづくカテゴリー形成を使い,包括的なト-トロジー理論の構成を試みた。その結果,通常のト-トロジーは記述文にもとづき,コンテクストで前提されるカテゴリー構成で極めて多様な解釈を引き起こすことが明らかになった.さらに,同定文にもとづくト-トロジーの特殊性についても,解釈のメカニズムを明らかにした.これは,慣習的意味の枠外で成立する意味現象の重要さを明らかにする一つのモデルを作りの一環として考えられている.また,言語と知識の関連をさらに深く考察するため,フランス語の間接目的語,認知言語学でのタイポロジー,日本語移動動詞「来る」の複合形のさまざまな用法,メンタル・スペース理論での比喩を中心とする研究を行った.

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (14件)

  • [文献書誌] 坂原茂: "認知言語学とタイポロジー" 言語. 23-9. 27-34 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 坂原茂: "複合動詞「Vて来る」" 言語・情報・テクスト. 2. 109-143 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 坂原茂: "言語理解とメンタル・スペース" 電子情報通信学会技術研究報告. 94-512. 1-8 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 坂原茂: "メンタル・スペース理論の射程" 言語. 25-4. 34-41 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sakahara, Shigeru: "ninchi-gengogaku-to typology (Congnitive linguistics and typology)" Gengo (Language). Vol.21-9. 1-32 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sakahara, Shigeru: "hukugou-dousi 'V-te-kuru (Compound verbs 'V+come')" Gengo・Jouhou・Text (Language, Information and Text). vol.2. 109-143 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sakahara, Shigeru: "gengo-rikai-to mental-space (Language understanding and mental spaces)" Denshi-Jouhou-Tuushin-Gakkai-Gijutu-Kenkyu-Houkoku (Research Report on Technology, Society fo Electronical Information Communication). vol.94-512. 1-8 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sakahara, Shigeru: "mental-spce-riron-no shatei (Perspective of the mental space theory)" Gengo (Language). vol.25-4. 34-41 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 坂原茂: "認知言語学とタイポロジー" 言語. 23-9. 27-34 (1994)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 坂原茂: "複合動詞「Vて来る」" 言語・情報・テクスト. 2. 109-143 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 坂原茂: "言語理解とメンタル・スペース" 電子情報通信学会技術研究報告. 94-512. 1-8 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 坂原茂: "メンタル・スペース理論の射程" 言語. 25-4. 34-41 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 坂原茂: "Phrade Copulative en japonais" 日仏語対照研究論集. 200-214 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 坂原茂: "認知言語学とタイポロジー" 言語. 23-9. 27-34 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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