研究課題/領域番号 |
06610455
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
仏語・仏文学
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
敦賀 陽一郎 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30155444)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 直接目的機能 / 間接目的機能 / 与格機能 / 位格機能 / 属詞機能 / 受動態 / 代名動詞 / 非人称構文 / 代名動詞構文 / 中動態 |
研究概要 |
本研究の主目標は構文型毎の下位クラスの分析・分類と頻度数の確定である。ル・モンド紙の社説を基本資料として文単位で3000例ほどのデータベースを作成し詳細に分類した結果、次の様な概観が得られた。 頻度の観点から圧倒的重要性が認められるのは、他動詞構文の1240例であり、42%を越えている。中でも名詞を直接目的とする553例だけでも全体の18%を越えている。前置詞aやdeによる間接目的を取る他動詞の構文(N-V-N-a-N/Vinf,N-V-N-de-N/Vinf ; N :名詞、V :動詞、Vinf :不定詞)も各々、92例、45例で注目に値する。 間接目的のみを取る構文は246例であるが、前置詞はやはりaとdeが多い。 代名動詞構文は185例で、これに態としての価値を認めるかどうかが一つ問題となるが、能動他動詞構文、受動構文との詳細な比較が必要である。 自動詞構文は90例であるが、この中には直接目的の省かれたものも含まれる。 受動構文は201例で上の代名動詞構文の185例とほぼ拮抗しているのは興味深い。 属詞構文(etreは除く)は104例で、その中で属詞が不定詞のものが36例で目立つ。 etreの構文は次の非人称を除いても415例もあり、14%を越えている。etreの全出現数は493例(助動詞は除く)で16.7%である(因みにavoirは106例で3.6%である)。 非人称構文はilのものが184例、ceのもの(分裂文)が69例で、etreが147例で非人称全体の58%を占めている。非人称の中には人称構文が平行して存在している点も注目すべきである。 主辞機能なしの動詞連辞核のものは我々の資料では無視してもよいほどである。 非動詞文は211例であるが、その内社説の表題の199日分を除いても92例である。これは自動詞用法の90例と比較してももっと注目されてよい。
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