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対話モデルとしての質問返答システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 06610457
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 独語・独文学
研究機関北海道大学

研究代表者

植木 迪子  北海道大学, 文学部, 教授 (60000618)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード談話分析 / 質問一返答 / 疑問文 / 話者交替 / 対話 / コミュニケーション / 質問-返答 / 話者交代 / コミユニケーション
研究概要

本研究の目的は、具体的に会話において疑問文・質問がどのように機能しているかを明らかにすることである。発話行為理論の最近の研究では、質問と返答を対をなすものとして発話の最小単位とする考え方が見られる。本来、別々の話者の発話である質問と返答を一対のものとして扱うことができるのは、「対話」という概念を導入したためである。質問は、情報の提供を求める依頼の一種とみなすことができ、質問者は必要な情報に応じて質問の形式を決定する。決定疑問文の選択肢は肯定と否定の二つであり、補足疑問文の選択肢は可能な答えの集合である。実際のコミュニケーションにおける質問にはしかし、このような疑問文の特徴が必ずしも現れてはこない。その発話が質問であることを示すには、音声信号やパラ言語学的信号である場合が少なくない。また、疑問分が質問以外の用途に用いられることや、質問にたいする扁桃が疑問文の形をとっていることさえある。
分析資料は、1994年に収録した会話資料である。札幌在住のドイツ語の話者5名による座談会であって、約90分にわたって、日本での生活や将来のことなどを話題にしている。フライブルク・コーパスは、この座談会資料に比べて、情報の詳細さにおいて劣るので、今回は参考資料としたが、後日、量的分析の際にさらに活用する予定である。
irgent so, oder so, glaub ich等の表現を、G.レイコフ「ヘッジ」と名付け、その、ものごとを曖昧にする性質に注目したが、質問にヘッドが用いられると、情報提供の要請という質問本来の目的が曖昧化され、一見質問としての目的を達成できないかのように思われるが、この曖昧化によって返答を要求されている聞き手は、心理的により大きな自由が与えられることとなり、このようにして行われる返答は、質問者の意図に添う結果となる。座談会資料全般にわたる分析を今後も続ける予定である。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 植木迪子: "聞き手についての一考察" Symposion. 9. 45-52 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] UEKI, Michiko: "Fragen and Antwort konyrastiv" Chinesrsch-Japanislhes Gerwamistentrellen Dokumantation der Tagungabeitrige. 407-414 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 植木迪子: "対話を構成する要素-話者交替とあいづち-" 好村富士彦教授退官記念論文集. 185-193 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] UEKI,Michiko: "A study of the hearer" Symposion. 9. 45-52 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] UEKI,Michiko: "Frage und Antwort kontrastiv" Chinesisch-japanisches Germanistentreffen, Dokumentation der Tagungsbeitrage. 407-414 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] UEKI,Michiko: "Discourseconstructing elements" Festschrift for Professor Fujihiko Koumura. 185-193 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 植木迪子: "談話を構成する要素-話者交替とあいづち-" 好村冨士彦教授退官記念論文集. 185-193 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 植木迪子: "聞き手についての一考察" Symposion. 9. 45-52 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 植木迪子: "談話を構成する要素-話者交替とあいづち-" 好村冨士彦教授退官記念論集. (印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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