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墓と祖先祭祀についての法社会史的研究-家族・村落構造の関わりで

研究課題

研究課題/領域番号 06620010
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 基礎法学
研究機関シオン短期大学

研究代表者

森 謙二  シオン短期大学, 教養学科, 教授 (90113282)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
300千円 (直接経費: 300千円)
1995年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワード基地 / 家族墓(家墓) / 埋葬地 / 両墓制 / 村落共同体 / 祖先祭祀 / 墓 / 年齢階梯 / 墓地 / 家族 / 家墓(家族墓) / 子墓 / 家墓
研究概要

奈良県山辺郡都祀村吐山は、両墓制が分布する地域である。遺体を埋葬する墓地(埋め墓)は死者の年齢に応じて区分され、また石塔を建立する墓地(詣り墓)は家を単位として区分されている。ムラの中央に神社があり、神社はムラ祭祀の中心である。神社は死穢を嫌い、神社の前を葬列が通ることも許さない。また、死者の家族が喪に服する期間(1年間)神社への参拝・祭りへの参加も許されない。死者祭祀の担い手となる集団は家=家族であり、死者祭祀の対象として詣り墓(石塔墓)が建立されている。ムラのなかではこの二つの祭祀空間が並存している。
吐山における墓地はいわゆる入会地であり、村落の構成員だけが墓地の利用資格(墓地使用権)をもつ。埋め墓では墓地は掘り起こされ繰り返し利用される。また、詣り墓でも石塔の数が増加するとともに石塔が集まられ、合葬するようになってきた。この地域では、中世の永禄年間に村人達の共同の供養碑が建立されるようになる。これがこの地域の墓の最初の形態である。特定の個人を供養の対象とした墓の建立は、庶民階層では、近世の初頭(元和-正保)の頃から登場する。この時期には、夫婦で合葬する夫婦墓も登場する。19世紀になってくると、墓地の狭隘さもありいくつかの石塔をまとめ、合葬した墓が登場し、この地域では20世紀になって初めて家族を合葬した墓の形態(家族墓=家墓)が現れる。家墓には伝統的な家のイメージが付着しているにもかかわらず、家墓は近代になって登場する墓の形態なのである。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 森 謙二: "吐山の墓制-墓と祖先祭祀についての法社会史的研究" 130 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KENJI MORI: "System of Cemeteries and Graves in Hayama The Historical Sociological Study of Law for Graves and Ancestor Worship" 130 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 森 謙二: "吐山の墓制(仮題)" (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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