研究課題/領域番号 |
06630013
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済理論
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
有江 大介 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (40175980)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 啓蒙 / スコットランド / 自然神学 / 社会科学 / 市場 / 経済 / アダム・スミス / ケインズ / ケイムズ / 啓蒙思想 / スミス / 労働 / 啓豪思想 / 国富論 |
研究概要 |
平成6、7年度の2年間は主として、啓蒙期に伏在する神学思想の探求、とりわけスコットランド啓蒙における自然神学とその社会科学の形成への影響関係に焦点を絞った研究を行った。その過程で、スコットランド啓蒙研究におけるいわゆる「シヴイック・ヒューマニスト・パラダイム」への批判も展開した。平成8年度は3カ年計画の最終年度でもあり、これらを踏まえた成果発表と出版準備のための草稿執筆にに力を注いだ。 まず、7月6-9日の第10回18世紀スコットランド学会グルノ-ブル大会(フランス・スタンダールIII大学)において、Natural Religion and Social Science in the Scottish Enlightenment : The Scientific Implications in Lord Kames's Essays"という報告を行った。また、同月の第23回国際ヒューム学会(イギリス:ノッティンガム大学)、第4回イギリス・北アメリカ合同科学史学会(イギリス:エディンバラ大学)に参加の後、エディンバラ大学中央図書館にて本研究課題にかかわる、18世紀前半のスコットランド知識人の著作・パンフレット、開明的教会人の説教などを閲覧・調査をした。夏期休暇中には、主にユニヴァーシティ・カレッヂ・ロンドンの貴重書室、ブリティシュ・ライブラリーにおいて、18世紀スコットランドと19世紀イングランドとの思想的影響関係にかかわる文献の調査を行った。9月9日にはユニヴァーシティ・カレッヂ・ロンドンでの、日英功利主義共同研究プロジェクト設立集会にて、"What Jutice? What Impartiality? : Some Comments on Brian Barry's Justice as Impartiality"という報告を行った。これは、産業社会の市場や経済の中で正義や公共性がどのように構想され、具体的に確保されるのかを問うもので、本研究課題の成果を踏まえた今後の研究方向の一端を示すものである。 以上を通じて、当該分野の研究の空白・弱点を埋める端緒が開かれたと確信している。
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