研究課題/領域番号 |
06630034
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済政策(含経済事情)
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
坂本 清 大阪市立大学, 商学部, 教授 (70089184)
|
研究分担者 |
十名 直喜 名古屋学院大学, 経済学部, 助教授 (80247618)
川端 望 大阪市立大学, 経済研究所, 助教授 (20244650)
植田 浩史 大阪市立大学, 経済研究所, 助教授 (10213357)
富沢 修身 (富澤 修身) 大阪市立大学, 商学部, 教授 (30172183)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 生産システム / ネットワーク / 労働 / フレキシビリティ / 鉄鋼業 / 自動車産業 / 電機産業 / 繊維産業 / 電気産業 / マイクロエレクトロニクス技術 / 日本企業 / 生産管理 |
研究概要 |
この二年間に、ほぼ月1回の定例研究会、2回の集中合宿研究会、自動車産業、鉄鋼産業、半導体産業、電機産業、繊維産業、機械部品産業の工場調査を行った。メンバーは著書、論文、ワーキングペ-パ-、学会・研究会発表によってその成果を公表した。 1980年代以降の日本企業の生産システムと特徴づけるME技術の発達、行き過ぎた製品の多品種・小ロット化とその修正に伴う経営困難、熟練・技能の衰退傾向と継承の必要性との対立などについて、産業別調査に基づいて、一定の知見を得ることができた。その課程で国際競争に直面する日本企業の生産システムの再編の課題と次世代生産システムの展望もある程度明らかにすることができた。しかし、これが大きな困難とこれまでの延長では実現しがたいことも一定確認できた。これは、多くの産業でポスト大量生産を目指す潮流があるが、大量生産なしには経営が安定しないという現実からも窺える。 自動車産業に関しては、自動化の推進、モジュール生産、作業内容と作業環境の改善、継続的改善へ向けた労働のインセンティブなどについて、三社の最新工場にそくして明らかにした。また、繊維産業における「産地生産力」の形成と一貫競争力の維持・強化問題、鉄鋼業における技術・技能の継承問題など、生産システムと生産ネットワークの行方を左右する産業別の具体的な問題点を取り出すことができた。 研究成果の出版を前提に討論してきたが、これには生産ネットワークの国際展開の実態を掘り下げることが必要であり、課題として残された。
|