• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

保型形式の数論及び幾何的側面の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06640047
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 代数学
研究機関奈良女子大学

研究代表者

上田 勝  奈良女子大学, 理学部, 助教授 (80193811)

研究分担者 鴨 浩靖  奈良女子大学, 理学部, 助手 (20243355)
新出 尚之  奈良女子大学, 理学部, 講師 (40208111)
高橋 世知子  奈良女子大学, 理学部, 助手 (60031689)
武田 好史  奈良女子大学, 理学部, 講師 (50227039)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード保型形式 / 保型関数 / 等質空間 / 有限標数の幾何学
研究概要

1.有限環II/nII上の群SL_2(II/nII)を保型形式のなすベクトル空間に作用させ、SL_2(II/nII)の表現を構成した。その表現空間にどのような既約表現が現れるかを研究した。nの各素因子Pに対して上記の表現をP-成分に分解することができる。このP-成分には、自明表現、スタインバーグ表現、平方剰余表現、平方非剰余表現の4つのタイプしか現われないことが示せた。更にこの4タイプの表現がいつ現われるかについて研究し、保型形式の空間上のある作用素X_pを用いた有効な判定法を得た。
2.ある保型形式が、上記の4タイプの表現を与える際に、その表現の違いが保型形式に関する様々な数学的現象にどう反映するかを研究した。
まず、幾何的現象については、超楕円曲線との関係が指摘される。これは荒くいえば重さ半整数の保型形式が通常の重さ整数の保型形式の2次拡大と考えられることから、曲線のの2次拡大との関係と言い直せる。この事についてはまだ研究の取り掛かり部分が得られた段階であり、引き続き来年度も研究が進められる。
次いで数論的現象については、次の成果を得た。Newformに対応するSL_2(II/nII)の表現を各P-成分に分解する。そのP-成分が上記の4タイプの表現のどれになるかに従い,そのNewformのフーリエ係数がいつ消えるかという性質(Non-vanishingness)が異なるタイプになる事が解明された。この成果により、重さ半整数の保型形式のNewformについて、より詳しい研究が可能となった。重さ半整数の保型形式への応用については引き続き来年度も研究を続行する予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Masaru Ueda: "On Representations of Finite Groups in the space of Modular Forms of Half-integral Weight" Proceedings of the Jaoan Academy. 70. 198-203 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshifumi Takeda: "False hyperelliptic swfaces with section" Mathematische Nachrichten. 167. 313-329 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi