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数理科学の諸分野に現れる漸近解析的問題の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06640230
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 解析学
研究機関京都大学

研究代表者

高崎 金久  京都大学, 総合人間学部, 助教授 (40171433)

研究分担者 畑 政義  京都大学, 総合人間学部, 助教授 (40156336)
今西 英器  京都大学, 総合人間学部, 教授 (90025411)
河野 敬雄  京都大学, 総合人間学部, 教授 (90028134)
行者 明彦  京都大学, 総合人間学部, 助教授 (50116026)
笠原 晧司  京都大学, 総合人間学部, 教授 (70026748)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードmatched asymptotics / 非線形固有値問題 / Borel総和法 / beyond all orders
研究概要

Kruskal--Segurの方法を中心に,漸近解析の問題をいくつか考察した.これらの研究は現在もまだ進行中で最終的な結論に至っていない部分も多いが,中間的報告の形でまとめる.
1.接合漸近展開(matched asymptotics)の方法は応用上古くから用いられて来たもので,Kruskal--Segurの仕事もそれに基づいている.この方法の数学的な裏付けを与えることがこの研究の一つの目標であったが,標準的な縮小写像の方法を「引き延ばし変数」の複素平面上で適用すれば曖昧さのない定式化ができることがわかった.
2.Kruskal--Segurの方法の応用例として,Hakim達が扱っているいくつかの問題(Saffman--Taylor fingeringを記述する非線形固有値問題,振り子に関するセパラトリクス分離の問題,など)について考察した.これらに関する数学的問題は,外部問題と内部問題を接合する部分と内部問題を解析する部分の二つに分かれるが,後者については依然として解析的に難しい部分(ある種の超越的定数の決定)がまだ残っている.
3.偏微分方程式で定式化される問題(特にSwift--Hohenberg方程式)について,振幅方程式(Landau--Ginzburg方程式)近似の正当性の問題やある種のスケーリングの問題を考察した.少なくとも空間1次元の場合,これらの問題では波数空間における局在化が重要な役割を演じることが明らかになりつつあるが,詳しい解析は今後の課題である.
4.漸近解析的問題を処理する計算機プログラム(特にMathematica)パッケージの構築の可能性について考えてみた.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Takasaki: "Dressing operator approach to Moyal algebraic deformation of selfdual gravity" Journal of Geometry and Physics. 14. 111-120 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Takasaki: "Nonabelian KP hierarchy with Moyal algebraic coefficients" Journal of Geometry and Physics. 14. 332-364 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Takasaki: "Dispersionless Toda hierarchy and two-dimensional string theory" Communications in Mathematical physics. (掲載予定).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Takasaki and T.Takebe: "Integrable hierarchies and dispersionless limit" Reviews in Mathematical Physics. (掲載予定).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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