研究課題/領域番号 |
06640251
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解析学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
金子 譲一 九州大学, 大学院数理学研究科, 助教授 (10194911)
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研究分担者 |
中屋敷 厚 九州大学, 大学院数理学研究科, 助教授 (10237456)
杉田 洋 九州大学, 大学院数理学研究科, 助教授 (50192125)
山口 忠志 九州大学, 大学院数理学研究科, 教授 (80037225)
加藤 久子 九州大学, 大学院数理学研究科, 教授 (00038457)
中尾 慎宏 九州大学, 大学院数理学研究科, 教授 (10037278)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | Macdonal多項式 / q-Selberg積分 / q-超幾何関数 / q-二項定理 |
研究概要 |
Macdonaldによって導入されたいわゆるMacdonald 多項式は、既に各方面でその重要性を認識されつつあるが、本研究ではとくに、q-Selberg積分、q-超幾何関数との関連を考察した。具体的には、以下のとおり、 1.Macdonald多項式に付随したq-超幾何関数を定義した。これは、以前に定義した。Jack多項式に付随した超幾何関数の自然なq-類似になっており、また1変数のときは、通常のq-超幾何になっている。さらにしかるべくパラメータを制限するとき、このq-超幾何は、q-Selberg積分の級数展開を与える。両者が同一のq-差分方程式をみたすことから導びかれるのである。このことの福産物として、Macdonald多項式のJackson積分に関するKadcllの定理(の一般化)が証明される。また、Forresterによるある種のconstant terw identity予想が証明される。これは最近S.CooperがZeilbergerによる組み合わせ論的方法を用いて示したものである。 2.S.MilneによるSchur多項式に関連したJacobi三重積公式、及びRamanujan14型のq-総和公式をMacdonald多項式の場合へ拡張した。1のq-超幾何に関するq-二項定理を用いる。またこのq-二項定理自身Macdonald多項式の特殊値のexplicit formslaと同値であるが、q-差分方程式を用いる独立な証明を与えることができた。理念的には大分簡単な証明になっている。 以上の結果は現在投稿中である。
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