研究課題/領域番号 |
06640316
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
数学一般(含確率論・統計数学)
|
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
妻鳥 敏彦 香川大学, 教育学部, 教授 (10035892)
|
研究分担者 |
内藤 浩忠 香川大学, 教育学部, 助教授 (00180224)
藤田 和憲 香川大学, 教育学部, 教授 (70033933)
安西 一夫 香川大学, 教育学部, 教授 (10095565)
|
研究期間 (年度) |
1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 学習データ / モデル分析 / 新学力観 |
研究概要 |
本研究では、学習データによるモデル分析を通じて、新学力観といわれる意欲・関心・態度の情意面の評価と従来の成績評価に直結する認知面の評価の相互関係を実証的に追究し、新学力観の把握の仕方について知見を得ることを目指している。まず、学習データとして情意面と認知面の項目とされるものを10項目設定し、テスト・バッテリ-を構成した。ここでは付属中学校の協力を得て、2クラスの生徒に異なる授業方法(コンピュータ利用と他)で同一の数学教材の授業を3回重ねて、その過程及び結果を通じて10項目の生の学習データを集積した。そのデータベースを用いて項目間の相互関係を分析し、更に情意面の項目群と認知面の項目群の関係、あるいは従来の学力評価に対する情意面からの寄与について多変量解析の種々の手法を用いて分析した。現在、それらの結果の整理中であるが、データ解析を通じて、すでに明らかになっていることは意欲・関心・態度の評価は必ずしも認知面の学力評価に直結しないこと、又その逆についても同様であった。従って新学力観として情意面の評価を付加することは、数学的なデータ構造論の意味で新しい次元を導入していると考えられるが、新学力観の全体的把握をどのように行うか、その意義をどのように共通理解として評価できるかが次の課題となる。この成果は近く公表する予定であるが、このようなモデル分析の研究は、データを集積しつつなお継続させる必要があり数学教育の観点も含めて、総合的な研究課題としたい。
|