研究課題/領域番号 |
06640364
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 理化学研究所 |
研究代表者 |
河合 誠之 理化学研究所, 宇宙放射線研究室, 副主任研究員 (80195031)
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研究分担者 |
三原 建弘 理化学研究所, 宇宙放射線研究室, 研究員 (20260200)
吉田 篤正 理化学研究所, 宇宙放射線研究室, 研究員 (80240274)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | X線検出器 / X線スペクトル / デジタル信号処理 / カロリメータ / ボロメータ / データ取得 / X線天文学 / 実時間信号処理 / マイクロカロリメータ / X線分光学 |
研究概要 |
デジタル信号処理用の専用の小型コンピュータ・システムを構築することによってリアルタイムの高精度の計算集約型計測を実現し、X線カロリメータの信号処理や、撮像型X線検出器の実時間画像処理に応用することが、本研究の目的であった。X線カロリメータのX線信号の特徴的な時間尺度が音声信号に近いことに着目し、音色合成などを目的として開発された信号処理専用ワークステーション(ISPW:IRCAM Signal Processing Workstation)をX線信号計測に利用し、実際に、カロリメータからの信号を検出してデジタル・フィルター処理を施し、高分解能スペクトルをえるためのシステムを開発した。そのために、ISPW上で動作するX線信号検出・弁別ソフトウェアを製作した。ここで、視覚的信号処理専用言語を高速演算関数ライブラリを組み合わせ、柔軟に信号処理アルゴリズムを構成できることを実証した。 当初は、すべての専用のソフトウェアを一から書きあげる必要があると思っていたが、音色合成用の視覚的信号処理専用言語Maxが、イベント駆動型の信号処理に適していることを発見した。これを用いれば、カロリメータの波高抽出のような一次元的時系列解析のみならず、HETE衛星のように、時系列・画像情報を組み合わせて、γ線バーストを検出し、画像・スペクトルを得るというシステムを設計するのが容易である。すなわち、天文観測衛星上の実時間信号処理プロトタイピングツールとして、今回作りあげた開発環境が極めて有効である。 天文観測衛星のデータ処理システムの複雑化とソフトウェア依存化の傾向が現在著しい(例えば、今年打ち上げの予定のHETE衛星は、そのさきがけである)。今回製作したシステムは、そのまま衛星に搭載する事は難しいが、地上の試験用システムや、衛星上のイベント処理論理の開発・シミュレーション環境として有効に使って行けるものである。
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