研究課題/領域番号 |
06640381
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
鈴木 宜之 新潟大学, 理学部, 教授 (70018670)
|
研究分担者 |
矢花 一浩 新潟大学, 自然科学研究科, 助教授 (70192789)
池田 清美 新潟大学, 理学部, 教授 (40011548)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 確率論的変分法 / 不安定核 / ハロ-構造 / クラスター模型 / ハロ- / 確率論的変分 / Liアイソトープ / Beアイソトープ / 多クラスター模型 |
研究概要 |
少数系の変分的厳密解はこれまで3〜4体問題が限界で、相互作用が極めて複雑な場合は4体系もまだ不十分なのが現状である。粒子数の増加に従って系がとりうる配位が飛躍的に増えるために、良い試行関数を設定することが困難になり、また一般にエネルギー計算に時間がかかるためである。この課題に対して、以下のガウス基底による確率論的変分法によって解決をはかった。 1)相互作用系の相関をよく記述できて、かつ行列要素の計算が容易な相関ガウス基底を用いて試行関数を表現する。 2)変分パラメーターはランダムサンプリングの考えを採用して偏見なく決めるのがよいとして、試行錯誤を繰り返して重要な基底を一つづつ増やす。 これにより、例えばReidポテンシャルを用いてアルファ粒子の結合エネルギーの計算ができグリーン関数モンテカルロ法の結果とコンシステントな値が得られた。より簡単な相互作用の場合は、7〜8体問題も解くことが可能であることを示した。 確率論的変分法を微視的多クラスター模型に適用し、その精度の高い計算を利用して以下の結果を得た。 1) ^6Heのアナログ状態である^6Llにおけるハロ-構造を確証した。 2) A=7-9の鏡映核対の基底状態における密度分布、磁気能率、電気四重極能率を分布した。 3) ^9Be、^9Bにおける共鳴状態の性質を分析し、第一励起状態を除いて実験との良い一致が得られた。
|