研究課題/領域番号 |
06640384
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
竹下 徹 信州大学, 理学部, 助教授 (70154995)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | マルチアノード光電子増倍管 / 位置測定 / 電磁シャワーカロリメーター / 電磁カロリメータ |
研究概要 |
前年度構築したマルチアノード光電子増倍管から出力される複数のアナログ信号を同時に取り込みデジタル化処理を行いコンピュータに取り込む一連の装置を用いて、テスト用光電子増倍管の性能試験を実行した。昨年度の後半で問題を引き起こした光源の位置については、ステッピングモーターを用いた移動装置を製作し、マルチアノード光電子増倍管をこの上に乗せて移動させることにより充分な精度で位置決めを行うことが出来ることを確かめた。光源としては最近開発された青色LEDを用いることにより光電子増倍管の感度の最も高い波長領域で試験を出来るようになった。LEDという点光源とは少しことなる光源ではあるがこれを用いたマルチアノード光電子増倍管の位置測定精度は中心付近で、約0.4mmで、周辺部に光源が近づくほどその精度は悪くなり中心から25mmの所で約0.6mmとなる事が確かめられた。 またテストしたマルチアノード光電子増倍管において局所的な位置測定の歪みが発見され、現在その理由等をメーカーに問い合わせ中である。 電磁シャワーカロリーメーターにおいてその特に初段付近ではシャワーの始まりの場所を的確に把握する必要が高い。本研究は本来この点の改善をマルチアノード光電子増倍管によりめざしたものであった。また電磁シャワーの始まり付近ではシンチレーターにより作られる光子の数が少なくマルチアノード光電子増倍管内で光電効果により発生する光電子数は数個以下の可能性が高い。このことをチェックするために電磁シャワーカロリーメータのシミュレーションプログラムとして有名なEGS4を用いてシャワーの広がりや奥行きの情報と同時に始まり付近での光のふらつきを調査した。また同時に光電子数個の場合のマルチアノード光電子増倍管の出力波形分布についても上記システムを用いて実験解析を行った。
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