研究課題/領域番号 |
06640386
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
松田 正久 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30111868)
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研究分担者 |
牛田 憲行 皇學館大学, 文学部, 教授 (70024049)
林 武美 皇學館大学, 文学部, 教授 (50033832)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | B-メソン / セミレプトニック崩壊 / ヒグス系 / 小林・益川行列 / HQET / CP非保存 / NMSSM / 自発的対称性の破れ / キーワード1 β-粒子 / キーワード2 セミレプトニック崩壊 / キーワード3 CP非保存 / キーワード4 ヒグス系 / キーワード5 heavy quark / キーワード6 自発的対称性の破れ / キーワード7 稀崩壊過程 / キーワード8 標準模型 / B-メソンの稀崩壊 / CP対称性の破れ / K-メソンの崩壊 / B→Kπ崩壊 / 崩壊の非対称性 / 共鳴状態 / ヒグス粒子 / QCD補正 |
研究概要 |
1994年には、CLEOのグループがB→X_s+γ崩壊の分岐比を測定し、小林・益川模型の予言と矛盾しないことが明らかとなり、その後実験値の誤差も小さくなり、繰り込みの効果の高次補正が問題となるくらいまで実験精度は上がってきている。また、B-粒子崩壊を分析する収納Heavy Quark Effective TheoryをB→D_i+l+ν_lに対して行い、実験値と理論値の間に矛盾を指摘した。ペンギン図が寄与するB→K_i+φ過程の分析をQCD補正の寄与を含めて行い、B→K+π,π+π稀崩壊へのペンギン効果とカレント×カレント型相互作用の干渉効果が、標準模型と新しい物理を含む模型を区別する上で重要であることを指摘した。Bjorken和則とHQETを用いた解析が、B-メソンのD-メソンの共鳴状態を含むセミレプトニック崩壊の研究に有効であり、その分岐比が2%程度になることを示した。 ヒグス2重項が2個存在する場合の、新ワインバーグ機構による中性ヒグス粒子のCP対称性の破れへの寄与について詳細な分析を行った。その後、標準模型を超える模型として有力視されている最小超対称模型(MSSM)にゲージ-重項のヒグス粒子を加えた模型であからさまにCP-対称性が破れる場合とCP対称性がradiativeな効果により自発的にCP対称性を破る現実的模型としてG_<st>一重項であるカイラルヒグス場を加えたNext-to-MSSM (NMSSM)について分析し、荷電ヒグス粒子、中性ヒグス粒子の質量とCPを破る位相について議論した。その結果、もっとも軽い中性ヒグス粒子の質量が高々36GeVまでであり、二つの質量の和も高々100GeVであることがわかった。 超弦理論に基礎をおく低エネルギーでの有効理論を構築することも一つの課題として研究を行ってきた。Calabi-Yauコンパクト化を伴う超弦模型においては、G_<st>に行くまでに階数を二つ下げることが必要で、G_<st>に中性であるchiral superfieldのスカラー成分が真空期待値をとり、中間エネルギースケールとして二つの階層を導くことが可能となる。一つは、right-handed Majoranaニュートリノで、このメカニズムで質量を大きくできることを示した。また、スーパーポテンシャルの構成にDiscrets Symmetryが大きな役割を果していることに着目し、具体的模型としてSU (6)×SU (2)_Rをもとに、クォークやレプトンの質量と小林・益川混合角についての分析を行い、混合角の再現が可能であることなどを示した。
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