研究課題/領域番号 |
06640404
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
井町 昌弘 (1995) 九州大学, 理学部, 助教授 (70037208)
原田 恒司 (1994) 九州大学, 理学部, 助手 (00202268)
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研究分担者 |
原田 恒司 九州大学, 理学部, 助手 (00202268)
柏 太郎 九州大学, 理学部, 助手 (30128003)
八尋 正信 水産大学校, 教養学科, 助教授
YAHIRO M Shimonosheki Univ.of Fisheries.Associate Professor
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 光円錐量子化 / Tamm-Dancoff近似 / クォークとじこめ / くりこみ群 / テ-タ項 / 群指標展開 / 経路積分 / グラスマン多様体 / Tamm-Dacoff近似 / データ項 / 束縛状態 |
研究概要 |
[I]強い相互作用の基本理論であるQCDから、ハドロンの性質を直接導くことは大変難しい問題である。 光円錐上で量子化されたハミルトニアン形式の場の理論が、相対論的束縛状態研究の新しい方法として注目されている。光円錐量子化によるう真空は大変簡単であり、そのために理論は非相対論的理論のような性質を持つ。 (1)光円錐量子化した場の理論にTamm-Dancoff近似を用いることにより2次元QEDの2つのメソン及び3つのメソンからなる束縛状態について、波動関数の知識から直観的な描像を得ることができることを示した。 さらに、最も簡単な真空の構造である2次元QEDのテ-タ真空が、どのようにゲージ場のゼロ・モードと関係しているかをしめした。(2)4次元のスカラー場の理論において、Bloch-Horowitzの有効ハミルトニアンを用いて繰り込み群を定式化し、摂同論的計算により相構造を調べ、自発的対称性の破れとの関係を研究した。(原田,八尋等) [II]θ-項は格子場の理論のようなユークリッド時空においては複素数の作用を与えるため直接ボルツマン因子を確率重みとして定義できない。ゲージ群の指標展開を用いて時空間繰り込み群を適用することによりθ=πにおいて非閉じこめ相転移を明瞭にみることができる。トポロジカル荷電分布を求めフーリエ変換によってθ-項を含む分配関数を求めた(井町等)。 [III]A.経路積分は調和振動子の場合Saddle point近似(準古典近似)が厳密な結果を与える。グラスマン多様体上の量子力学について準古典近似が厳密な結果を与えることを示した。B.ゲージ理論は現代の素粒子模型の基礎となっているが,ゲージ不変量とはなにかを、QEDを例にとって議論し、さらに結果を、QCDの場合に適用し、クォークの閉じ込め機構の力学的な理解をめざす。(柏等)。
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