研究課題/領域番号 |
06640408
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
伊藤 直紀 上智大学, 理工学部, 教授 (20103939)
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研究分担者 |
野澤 智 城西大学, 女子短期大学部, 助教授 (00258914)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | ニュートリノ / 弱い相互作用 / 恒星 / プラズマ / 太陽 / 原子核 |
研究概要 |
1.恒星内部におけるニュートリノ過程 恒星内部におけるニュートリノによるエネルギー損失率に対して重要な寄与を与えるニュートリノ過程として、(1)プラズマ・ニュートリノ過程、(2)対ニュートリノ過程、(3)フォト・ニュートリノ過程、(4)ニュートリノ制動輻射過程、および(5)再結合過程がある。上智大学伊藤研究室では過去10余年にわたり、上記の5つのニュートリノ過程に対する詳細な研究を行ってきた。 特に、当科学研究費補助金の交付期間においては、(1)プラズマ・ニュートリノ過程におけるエネルギー損失率に対する軸性ベクトル流の寄与を評価し、ベクトル流の寄与の1万分の1程度であることを示した。また、エネルギー損失率の計算で使われるBraaien-Segel近似の精度に対する評価を行った。 さらに、これら(1)〜(5)のニュートリノ過程によるニュートリノ・エネルギー損失率の総合的評価を行い、当研究室の恒星内部におけるニュートリノ過程の研究の集大成を行った。その結果をAstrophysical Journal Supplementの論文(文献(2))として公刊した。またこの論文に関係する数値データおよび計算機プログラムがアメリカ天文学会CD-ROMに収録された(文献(4)、(5))。これにより、恒星内部におけるニュートリノ過程のうち、電子の関与する過程の研究はほぼ完成されたと言って過言ではなかろう。 2.太陽ニュートリノ物理について 太陽ニュートリノのエネルギー領域(2MeV〜20MeV)に対するニュートリノ・重陽子反応の散乱断面積の数値計算を行った。また、その数値結果を解析的に表式を用いてフィッティングを行い、その表式を求めた。
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