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回転アニオンをもつイオン結晶の超イオン伝導

研究課題

研究課題/領域番号 06640442
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
研究機関大阪大学

研究代表者

延谷 宏治  大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (70156222)

研究分担者 宮里 達郎  九州工業大学, 情報工学部, 教授 (90029900)
研究期間 (年度) 1994 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1995年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1994年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード超イオン伝導機構
研究概要

本研究は、回転できる陰イオンが結晶格子をつくると格子中の陽イオンが超イオン伝導になる現象の原因を明らかにするために行われた。
複数の原子が結合して一つのイオンをつくると、そのイオン(多核イオン)は回転の自由度を持つために格子上にフォノンとよく似たリプロンという特別の励起ができる。一方、格子内のキャリアイオンは外乱を解消しようとしてイオン緩和モードという時間とともに減衰する波状ゆらぎをつくる。この両者が結晶内で共存するとある特別の結合が起こり、イオンは並進の自由度の獲得とキャリアの生成すなわち超イオン伝導状態になるとの見通しのもとに理論と実験の両面から研究を進めた。
実験では、超イオン伝導状態になると多核アニオンの向きが無秩序になりリブロンが崩壊することをX線その場構造解析、NMR測定、超音波吸収によって明らかにした。
理論研究では、リブロンと緩和モードの結合手段として長距離イオン輸送を起こす直接結合と局所イオン移送を起こす間接結合が存在することを明らかにし、それらの結合はさらに励起とイオン集団の波乗り結合として一般化できることを明らかにした。この発見によって、回転アニオンを含まない通常の超イオン伝導についても、フォノン-キャリア波乗り結合による超イオン伝導の生成という一般理論に到達した。
キャリアイオンはいつもフォノンと共存しており、イオン輸送の原因はフォノンといえる。この点でフォノンによるイオン輸送の手段と機構を発見した意義は大きい。

報告書

(4件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] A. G. Kozorezov: "Hear Pulse Scattering at Rough Surfaces : Reflection" J. Phys. : Condens. Matter. 8. 1-14 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] A. G. Kozorezov: "Hear Pulse Scattering from Rough Surfaces with Long-range Irregularity." Pysica B. 219, 220. 748-750 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kanashiro: "Nuclear Magnetic Relaxation and Ionic Conductivity in LiNaSO_4" J.P.S.J.63,9. 3488-3493 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] A.G.Kozorezov: "Heat Pulse Scattering at Rough Surfaces : Reflection" J.Phys. : Condens.Matter. 8. 1-14 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] A.G.Kozorezov: "Heat Pulse Scattering from Rough Surfaces with Long-range Irregularity" Pysica B. 219-220. 748-750 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] A.G.Kozorezov: "Heat Pulse Scattering from Rough Surfaces with Long-range Irregularity." Physica B. 219&220. 748-750 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] A.G.Kozorezov: "Heat Pulse Scattering at Rough Surface : Reflection." J.Phys. : Condens.Matter. 8. 1-14 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Tatsuo Kanasiro: "Nuclear magnetic relaxation and ionic conductivity in LiNaSO_4" Journal of the Physical Society of Japan. 63. 3488-3493 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2020-05-15  

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