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希釈系酸素・窒素モノレイヤーの磁気相転移

研究課題

研究課題/領域番号 06640467
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
研究機関高エネルギー物理学研究所

研究代表者

村上 洋一  高エネルギー物理学研究所, 放射光実験施設・測定器研究系, 助教授 (60190899)

研究分担者 寿栄松 宏仁  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (70013513)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード酸素モノレイヤー / 物理吸着 / 磁気相転移 / 2次元磁性体 / 中性子回折 / x線回折 / 黒鉛 / 長距離磁気秩序
研究概要

黒鉛上酸素モノレイヤーの研究から、その磁気相転移は基盤を介した酸素分子間の相互作用が重要な役割を担っていることが明らかになった。そこで、基盤としてBNを使った場合と、黒鉛上にXeモノレイヤーを成長させたものを使った場合の2種類の試料について磁化測定とx線回折実験を行ない、黒鉛上のものと比較した。
1.酸素モノレイヤー/BN
黒鉛上のものでは現れてなかった磁気秩序相を発見した。この相の構造は酸素分子軸が黒鉛層に平行に近く、面心長方格子を持つと推測している。磁気相転移に際して、その格子定数が急激に変化し、格子歪みを伴った1次相転移であることが明らかになった。磁気測定より、秩序相の基底状態は単純なものでなく、多くの準安定相が縮退しているものと考えられる。酸素分子軸が黒鉛層に垂直になるような高い被覆率のモノレイヤーでは黒鉛上のもので観測された磁気秩序相が現われる。
2.酸素モノレイヤー/Xe/黒鉛
黒鉛、BN上のものとは全く違った磁気秩序相(長距離秩序相であるかどうかは現在不明)が現われる。構造は、黒鉛上の高密度相のものと近い3角格子であることが推定されている。現在、放射光を使った精密な構造決定を行なっている。
当初の目的であった、希釈系酸素・窒素モノレイヤー系では、十分によい結晶性の試料の作製が困難であったため、結果導出までには至らなかったが、結晶作製条件はほぼ押さえられたので、これから構造解析及び磁化測定を行なっていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Murakami: "Neutron Diffraction Study of Oxygen Monolayers" Physica B. in press (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2020-05-15  

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