研究課題/領域番号 |
06640505
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性一般(含基礎論)
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
武田 隆義 広島大学, 総合科学部, 助教授 (70034593)
|
研究分担者 |
瀬戸 秀紀 広島大学, 総合科学部, 助手 (60216546)
好村 滋洋 広島大学, 総合科学部, 教授 (50034583)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 中性子スピンエコー / 膜 / 動的構造因子 / 両親媒性分子 / 相転移 / スローダイナミックス / 小角散乱 / リン脂質 / 動的構造変化 / 生体膜 |
研究概要 |
1.中性子スピンエコー分光器の整備を行い、性能の向上を計った。その結果、平成8年度末から共同利用に供されることになった。2次元位置敏感検出器、大面積スパイラルコイル等の整備により、測定中性子強度がさらに数倍増加することが期待できる。 2.両親媒子を含む三元系液体の構造相転移 (1)リン脂質DPPC-水系に金属イオンを加えた系での構造相転移をX線および中性子小角散乱法で調べた。リップルゲル相からゲル相へ急冷したときのゲル相の成長の緩和時間の温度依存性を求めた。リップル相の出現、転移点のイオン濃度依存を説明した。 (2)両親媒子を含む三元系液体構造形成機構および微視的な相互作用を解明するために、イオン性両親媒子を含むAOT/水/油の三元系および非イオン性両親媒子を含む水/油/C_<12>E_5の三元系での構造と相転移機構を中性子およびX線小角散乱実験を用いて調べた。 3.中性子スピンエコー法による両親媒子系複雑液体の構造の動的ゆらぎ (1)非イオン性両親媒子を含むn-オクタン-水-C_<12>E_5系での双連結型マイクロエマルションの低温相および高温相、ラメラ相について内部界面の波状ゆらぎ関するダイナミックスを調べ、最近Zilmanらによって提唱された界面膜の波状ゆらぎのダイナミックスの理論が成り立つことを中性子スピンエコー法で始めて実証し、界面の曲げの弾性率を求めた。 (2)ラメラ構造での脂質膜の波状運動のメカニズムを明らかにするために、リン脂質DPPC-水系に塩化カルシウムを加えた系で脂質2重層膜の波状ゆらぎに関るダイナッミックスを調べ、Zilmanらの理論からラメラ相での脂質2重層膜の曲げの弾性率を求めた。
|