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10eV領域での電荷移行反応の微分断面積測定

研究課題

研究課題/領域番号 06640530
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理学一般
研究機関城西大学

研究代表者

伊藤 陽  城西大学, 理学部, 助教授 (10159923)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード多価イオン / 電荷移行反応 / 微分断面積 / 低エネルギー衝突
研究概要

1.実験装置 既存の交叉ビーム法を用いたイオン衝突装置に,小型電子ビーム型イオン源(EBIS)を新たに製作・設置し,低エネルギー領域(10eV)における一電子移行過程の微分断面積測定を開始した.製作したEBISは,電子収束用の磁場内に置かれた電子銃・イオン化領域・イオン引出し部・イオン輸送系から構成されており、これらは到達真空度2×10^<-10>Torr以下の超高真空槽内に配置されている.これにより,C,N,Oについては1〜5価イオンが,またArについては1〜9価イオンがこれまでの所得られている.質量分析した後のイオン強度は,O^<2+>,O^<3+>については0.1nA程度であったが,エネルギー選別・コリメートし,更に10eV領域まで減速すると,実験に用いることのできるビーム強度は1pA程度まで減少してしまう.しかしこの強度は,同種の実験に於いて使われてきた加速器を用いた反跳イオン源によって生成されるビームの強度と同程度かそれ以上であり,低エネルギー多価イオン衝突実験が小規模の施設でも可能となったことの実験的な意義は大きい.また,EBISによって得られたビームは,その内部状態がほとんど基底状態にあることが知られており,この点も反跳イオン源を用いた実験よりも優れている.
2.測定結果 EBISにより生成されたO^<2+>イオンを用いO^<2+>-He系での一電子移行過程の微分断面積をE_<cm>=10eVで測定した.従来型のイオン検出器を用いての測定であったため,測定されたO^+の角度分布に構造は見られたものの統計精度が十分でなく,理論計算との詳細な比較はできていない.検出効率を向上させた位置敏感型検出器を用いることが決定的に重要であることがわかり,その設計に着手した.

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yoh Itoh: "Angular Distribution of O^+ ions prduced in O^<2+> - He at E_<cm> =10eV" 発表予定.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.Itoh: "The measured angular distribution of O^+ ions produced in : O^<2+> +He collisions at E_<cm>=10eV" (to be published).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yoh Itoh: "Angular distribution of O^+ ions produced in O^<2+>-He at E_<cm>=10eV" 発表予定.

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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