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完新世の地磁気永年変化から地磁気西方移動速度を見積る

研究課題

研究課題/領域番号 06640546
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 固体地球物理学
研究機関神戸大学

研究代表者

兵頭 政幸  神戸大学, 内海域機能教育研究センター, 助教授 (60183919)

研究分担者 糸田 千鶴  日本大学, 文理学部, 助手 (80246800)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード地磁気永年変化 / 地磁気西方移動 / 古地磁気学
研究概要

中国のLake Qionghaiの堆積物から過去約2万年間の地磁気永年変化記録を得、次の地磁気現象を見つけた。1)先の報告(Hyodo et al., 1993)と調和的な地磁気西方移動を示す偏角の東振りのピークが約3800yBPに存在した。2)この偏角の東振りのピークの年代も含めた地磁気西方移動速度の推定は0.14°/yである。3)偏角が大きく西に振れる地磁気エクスカーションが約18000yBPに存在した。4)エクスカーション磁場は時計回りの回転運動を示し、この間も地磁気西方移動が卓越していたことを表している。
中国のLake Erhaiの堆積物から過去約1万年間の地磁気永年変化記録を得、次のことがわかった。1)偏角の東偏ピークは見つからなかったが4000〜1700yBPの間の地磁気ベクトルは時計回り運動が卓越していることがわかった。これはHyodo et al. (1993)の地磁気西方移動モデルに一致する。2) Lake Qiongahiの永年変化記録とは短周期変動がよく一致する。長周期変動の不一致はどちらかのコアが、ねじれを起こしたのかもしれない。
世界13地域の完新世の永年変化データが集まった。全データを比較すると質が大きく異なることがわかった。そこでグローバル解析には数本のコアのデータが同じ記録が出され制度の高い、イギリス、北アメリカ、オーストラリアの3地域のデータを使った。周期解析、バンドパスフィルターを組み合わせた解析法で3地域共通に1100年、2400年周期変動が卓越し、運動は全体に時計回り回転が卓越ていることが分かった。これから推定される、地磁気西方移動速度は0.32、0.15°/yとなる。
二つの異なる方法で見積った西方移動速度、0.14°/y、0.15°/yは非常に近い値であり信頼性の高いものと言える。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 兵頭政幸、峯本須美代: "日本の湖沼堆積物から得られた地磁気永年変化とエクスカーションによる年代測定" 第四紀研究. 35. (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masayuki Hyodo and Sumiyo Minemoto: "Paleomagnetic dating by using the geomagnetic secular variation and excursions from lake sediments in Japan" Quaternary Research. vol.35, no.2. (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 兵頭政幸、峯本須美代: "日本の湖沼堆積物から得られた地磁気永年変化とエクスカーションによる年代測定" 第四紀研究. 35. (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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