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ジルコニウム錯体上におけるシリルアセチレン類の骨格変換反応

研究課題

研究課題/領域番号 06640709
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 有機化学
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

高橋 保  岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (30163273)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードジルコノセンエチレン錯体 / シリルアセチレン / シラシクロブテン / ジルコナシクロペンテン / 分子内カップリング反応 / ジイン
研究概要

一般に遷移金属上の2つの有機基は還元的脱離をおこして炭素炭素結合を生成することが良く知られているが、ケイ素化合物ではほとんど知られていない。本研究ではアルキニル基を2つ持つケイ素化合物をジルコノセンエチレン錯体と反応させ、その後ヨウ素で処理するとアルキニル基の置換基がフェニル基の場合2つのアルキニル基がカップリングした生成物であるジフェニルジインが80%から90%という高い収率で生成することがわかった。この反応は分子内で進行することも確認できた。すなわち置換基としてフェニル基を持つものとトリル基を持つものの1:1の比で混合し反応を行ったところ、クロスカップリングした生成物は全く得られなかった。この反応の中間体を調べるため、ジルコニウムを含む錯体をヨウ素ではなく酸で処理するとシリル基を含む4員環化合物が得られた。重水素化反応によってこのジルコニウムを含む化学種はシリルを含む4員環とジルコニウムを含む4員環が縮合した化合物であることがわかった。置換基がアルキル基の場合はジルコニウムエチレン錯体との反応でエチレンが、1つの3重結合と反応してジルコナシクロペンテンが得られる。このときもう1つのアセチレンは未反応である。このジルコニウムを含む錯体を50℃に加熱し攪拌すると未反応であった3重結合がジルコニウムアルケニル結合に挿入反応を起こし、フェニル基の場合と同様シリルを含む4員環化合物が生成した。このときはシクロペンタジエニル配位子からプロトンを引き抜いて1つの炭素ジルコニウム結合をもった生成物に変化する。従って、この錯体にヨウ素を加えてももうジインは生成しない。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 高橋保ら: "Intramolecular Coupling of Alkynyl Groups of Bis(alkynyl)silane Mediated by Zirconoceiie Counpounds:Formation of Silacyclobutene Deuivatives" J.Am.Chem,Soc..117(in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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