研究課題/領域番号 |
06640712
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
亀田 恭男 山形大学, 理学部, 助教授 (60202024)
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研究分担者 |
臼杵 毅 山形大学, 理学部, 助教授 (70250909)
植村 治 山形大学, 理学部, 教授 (30007166)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | X線異常散乱法 / 中性子回折 / Ramanスペクトル / 同位体置換法 / 溶融水和物 / ジスプロシウムイオン / リチウムイオン / ユウロピウムイオン / ハロゲン化リチウム |
研究概要 |
溶質イオン1個に対して数個の水分子しか含まない溶融水和物の微視的構造特性を明らかにする目的で、非常に濃厚な臭化リチウム、ギ酸リチウム、塩化ユーロピウムおよび塩化ジスプロシウム水溶液およびメタノール溶液に対してX線回折,中性子回折およびRaman散乱実験を行なった。複雑な溶液構造の中から注目する原子周囲の構造を選択的に取り出すために、X線異常常散乱法、同位体置換法中性子回折およびIsotropic Ramanスペクトルを使用して、1)濃厚Eucl_3水溶液 2)塩化物イオン大過剰DyCl_3水溶液 3)濃厚HCOONa水溶液 4)濃厚LiBr水溶液 5)濃厚HCOOLi水溶液 6)濃厚LiBrおよびLiIメタノール溶液の構造解析を行なった。通常の2mol%DyCl_3水溶液中ではDy^<3+>は8個の水分子に囲まれているが、HCl大過剰DyCl_3水溶液中(Dy^<3+>:Cl^-=1.6)ではDy^<3+>の水和数は約5に減少し、最近接Dy^<3+>・・・Cl^-相関が2.9Åに出現する事をX線異常散乱法を用いて明らかにした。^6Li/^7Li同位体置換法中性子回折およびIsotropic Ramanスペクトルにより、濃厚LiBr、HCOOLi水溶液および濃厚LiBrおよびLiIメタノール溶液中におけるLi^+の溶媒和構造を解明した。これ等の溶液中に存在する接触イオン対Li^+・・・X(X:Br^-,I^-,HCOO^-)の構造に関する詳細な知見を得る事ができた。X線回折、中性子回折およびIsotropic Ramanスペクトルを組み合わせた解析により、濃厚HCOONa水溶液中におけるNa^+およびHCOO^-の水和構造の詳細を明らかにした。
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