研究課題/領域番号 |
06640757
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能・物性・材料
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研究機関 | 明星大学 |
研究代表者 |
日高 久夫 明星大学, 理工学部, 教授 (70062312)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 光酸化 / 塩化ビニル / RNA / 二酸化チタン / 高分子 / 光分解 / 半導体光触媒 / DNA |
研究概要 |
DNAおよびRNAの光増感光化学がUV-AとUV-B照射下で、サンスクリーン剤の存在下で調べた。アナターゼ/ルチル粒子がDNAおよびRNAに接触することにより損傷(ダメ-ジ)をうけた。部分的にCO_2へ分解され、窒素基はアンモニアと硝酸へ変換する。DNAの物理的化学的ダメ-ジに関して、TEMおよびSEM観察およびGPCによる分子量低下を測定した。生体高分子構造しているアミノ酸の窒素基の分解についても調査した。窒素の化学構造に対するNH_4^+イオンとNO_3^-イオン生成比および生成メカニズムについて詳細に検討した。-NHOH基は酸化され、主としてNO_3^-イオンが生成した。一方、-NH_2基や-CONH-基は他の分子から水素引き抜きまたは加水分解され、NH_4^+イオンに変換されることが明らかになった。さらに、電子密度が高い構造部分ほどホールによる引き抜きが優先的に進み(光還元)、・OHラジカルの攻撃を受けやすいことが明確になった。 固体状高分子の塩化ビニル(PVC)からの塩素の脱イオン化について検討したところ、酸素存在下でしかもK_2S_2O_8やH_2O_2などの酸化剤を添加した方がTiO_2単独系より良好な結果を与えた。・OHラジカルや・OOHラジカルの攻撃をうけ、過酸化物が生成(POV測定)し、多くの酸化分解中間体を経由して、酢酸やギ酸などの有機酸になり最終的にはCO_2ガスへ変換される。GPCの結果平均1万〜2万のPVCの分子量のものが平均2〜3千の分子量のものへ切断されることが分かった。
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