研究課題/領域番号 |
06640765
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物質変換
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
依田 秀実 静岡大学, 工学部, 助教授 (20201072)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ビスオキサゾリン / 不斉配位子 / 金属錯体 / アミノ酸 / 酒石酸 / C_2-イミド / 求核付加 / 脱酸素反応 / オキサゾリン |
研究概要 |
1.研究計画に従い、2分子のアミノアルコールとのカップリング反応による不斉配位子の合成については、マロン酸より得られるイミデ-ト塩との反応によりビスオキサゾリン系触媒を構築することができ、その触媒能についてジエチル亜鉛によるアルキル化を中心に検討を加えた。その結果、40%程度の高い選択性が達成された。 2.L-酒石酸より得られる対称性イミドの還元を行い、連続不斉中心を有するアミドアルコールを得た。このアミドアルコールを用いてジエチル亜鉛による触媒的不斉アルキル化について詳細に検討した。その結果、次の4項目が新たな知見として得られた。 (1)N-上の置換基がよりかさ高いほど立体選択性は向上する。 (2)最高で不斉触媒は18.8回回転している。 (3)4位がSの立体配置を有している化合物を用いた方が、高い立体選択性が得られる。 (4)エーテルを用いた方がトルエン溶媒とするよりも高い選択性が得られる。 また、糖であるアラビノフラノースを用いて、環状のアミド系不斉配位子につても2〜3の検討を加えた。これまでにキラル素子としての不斉触媒能に関しては、本研究におけるような鎖状、および環状アミド系の報告例はまったくなく、極めて興味深いと考えられる。 3.さらに新たな試みとして、同一の出発物質であるアラビノフラノースを用い、立体選択的求核付加および脱酸素反応を利用することにより、抗生物質である(-)-anisomycinと(+)-preussinの不斉全合成も達成した。 まとめとして、上記の研究経過において明らかにしたように、主として目的とした不斉有機配位構造の構築とその触媒能の検討を行った。また、今回新たに生理活性天然物2種類の合成が達成された。
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