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光学活性ヘテロヘリセンのヘリシテイーに基づく不斉反応の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06640766
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物質変換
研究機関京都大学

研究代表者

田中 和彦  京都大学, 理学部, 助教授 (00025446)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード光学活性 / ヘテロヘリセン / ヘリシテイー / (P)-体 / (M)-体 / リパーゼ / 不斉合成 / ラセン分子
研究概要

1.二環性アミノアルコールを不斉源に持つベンゾジチオフェンのホスホニウム塩と2-(ヒドロキシメチル)ベンゾジチオフェン-5-カルバルデヒド用いてジアリールエチレンを合成した。ついで,このエチレンの高圧水銀灯による光環化を行い,両端に官能基を有するヘリセンを合成した。得られたヘリセンのジアステレオマ-はカラムクロマトグラフィーで容易に分離できることが明らかとなった。分離精製したヘリセンのジアステレオマ-にリチウムエチルメルカプチドを作用させると不斉源が高収率で除去できることを見い出した。これらの一連の反応により,両端にヒドロキシメチル基を有する光学活性[7]ヘテロヘリセンの(P)-体と(M)-体を純粋に合成することに初めて成功した。
2.(ビスヒドロキシメチル)[7]チアヘテロヘリセンのラセミ体とリパーゼ(シュードモナスセパシア)とのトランスエステル化反応の研究で,(P)-体の(ビスヒドロシキメチル)[7]チアヘテロヘリセンが鏡像体過剰率98%で得られ,さらにリパーゼとしてカンジダアンタークチカを用いると,(M)-体のヘリセンが92%の光学純度で得られることを見い出した。このようにしてリパーゼによるヘリセンの光学分割に世界で初めて成功した。この手法により両端に官能基を有する光学活性ヘリセンの両方のエナンチオマーを高純度で,しかも多量にすることが可能となった。これらの光学活性ヘリセンを用いた不斉合成の研究が今後大いに期待される。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kazuhiko Tanaka: "Stereoface Differentiation in Asymmetric Synthesis using Chiral 3-Amino-2-hydroxybornanes" Reviews on Heteroatom Chemistry22GD01:10. 173-212 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuhiko Tanaka: "Enantiocontrolled Conjugate Addition of Chiral Alkoxydimethylcuprate to Macrocyclic Enones" Synlett. 1994. 351-352 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuhiko Tanaka: "Convergent Synthesis of Optically Active Bifunctionalized [7]Thiaheterohelicene" Tetrahedron Letters. 36. 915-918 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuhiko Tanaka: "Enantioselective Synthesis of Helical Molecules:Lipase-Catalyzed Resolution of Bifunctionalized Bis(hydroxymethy1)[7]Thiaheterohelicene" Tetrahedron Letters. 36(in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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