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ルイス酸の電子移動触媒作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06640767
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物質変換
研究機関大阪大学

研究代表者

福住 俊一  大阪大学, 工学部, 教授 (40144430)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードルイス酸 / 電子移動 / 触媒作用
研究概要

本研究では種々のルイス酸の電子移動触媒作用について系統的に検討を行ない、ルイス酸の電子移動触媒作用機構を一般的に明らかにした。
(1)ルイス酸存在下における基質の還元電位各種金属イオン(Li^+,Mg^<2+>,など)が存在するときの種々の基質の還元電位の変化を決定し、金属イオンと種々のラジカルアニオンとの相互作用について知見を得た。
(2)アクリダンダイマーから基質への電子移動反応におけるルイス酸の触媒作用アクリダンダイマーから種々の基質への電子移動反応における各種ルイス酸の触媒作用について系統的な速度論解析を行なった。特にフラビン類縁体および酸素が基質の場合、そのラジカルアニオンがマグネシウムイオンと1:2錯体を形成することにより電子移動反応の有効な触媒として機能することを見いだした。
(3)ルイス酸電子移動触媒を用いた炭素-炭素結合生成反応(1),(2)の結果を基に様々な炭素-炭素結合生成反応について検討を行った。特にマグネシウムイオンをルイス酸触媒として用いると、芳香族カルボニル化合物と錯体を形成することにより、その光励起状態の酸化活性が顕著に向上し、種々の有機金属化合物およびアルキルベンゼン類からマグネシウムイオン錯体の一重項励起状態への電子移動を経て、芳香族カルボニル化合物への1,2-付加反応が効率良く進行することを見いだした。レーザーフラッシュフォトリシスにより、錯体形成によるT-T吸収スペクトルの変化および蛍光寿命の変化についても測定を行い、錯体の励起状態について明確な知見を得た。また、マイケル付加反応においても適当なルイス酸を選択することにより従来の塩基性あるいは酸性条件下での反応とは異なり、中性に近い温和な条件において炭素-炭素結合生成反応を可能にした。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 福住俊一: "Catalysis by Magnesium Ion of Reduction of Oxygen by the 1,5-Dihydroflavin Anion via Electron Transfer" J.Chem.Soc.,Chem.Commun.521-522 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 福住俊一: "Regioselective Reduction of 1-Methylquinolinium Ions by Tributyltin Hydride and Tris(trimethylsilyl)silane via Photoinduced Electron Transfer" J.Chem.Soc.,Chem.Commun.287-288 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 福住俊一: "Regioselective Addition of 2-Nitropropane Anion to NAD^+ Analogues" J.Chem.Soc.,Perkin Trans.2. 1597-1602 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 福住俊一: "Addition of Organosilanes with Aromatic Carbonyl Compounds via Photoinduced Electron Transfer in the Presence of Magnesium Perchlorate" J.Am.Chem.Soc.116. 5503-5504 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 福住俊一: "Electron Transfer Reduction of Cobalt Tetraphenylporphyrin by Hydroquinone Dianions and the Alkylation with Alkyl Halides" Inorg.Chim.Acta. 226. 145-150 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Khan M.Zaman: "Charge-Transfer Complexes Acting as Real Intermediates in Hydride Transfer from Michler's Hydride to 2,3-Dichloro-5,6-dicyano-p-benzoquinone via Electron Transfer" J.Am.Chem.Soc.116. 12099-12100 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 福住俊一: "現代錯体化学(分担)" 講談社サイエンティフィック, 220 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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